「人間扱いされていない」元除染作業員・池田実さんインタビュー | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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はじめまして。私は池田実と言います。2014年まで、福島県の浪江町で、除染作業をしていました。この場を借りて、私が見た除染作業の現場のことを、少しお話しさせてください。

私は東京に住んでいました。ハローワークに行って求職活動をして、コンピューターでもいろいろ求人案内を見て、それで除染作業の仕事を見つけました。支給されたのは、マスク、手袋、ヘルメット。それだけでした。靴も作業着も自前だったので、汚れたままの服装で宿舎と現場と行き来していました。

放射線について、漠然とした恐怖がありました。自分たちの故郷のためにやる人もいれば、特に若い人には、ほかに仕事がなくて、放射能のことは意識しないように、1日のお金のために仕事をする、という人もいました。

私の主な仕事内容は、河川敷などの除草でした。草を刈って、集めて、フレコンバッグに入れて、近くの集積場に持っていく。しかし上流は森、川の向こうは竹林で、そこは除染されていないので、結局そこから放射線が流れてくるだろうと思いました。「私たちの仕事、意味あるのかな」という疑問は、みんな考えてたと思います。

住民だけでなく、現場の除染作業員にも被ばくがどんどん広がっています。私は現場に入った者として、危険な作業はやめさせるように、そして労働者の健康が守られることを、国として日本として保証するように、訴えたいです。ぜひこの動画をシェアしてください。

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ニュース from FoE Japan  ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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┃ ★福島県外の除染土処分で環境省令案〜高濃度でもそのまま埋め立て?
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環境省は、福島県外の除染土の埋立処分をすすめるため、放射性物質の濃度によっ
て上限を設けることなく、埋立処分できるとした環境省令およびガイドラインの記
載案を発表しました。

環境省は、福島県外において保管されている除染土壌の放射性物質の約95%は2500
ベクレル/kg以下であるとし、30cmの覆土は行うものの、雨水流入防止や地下水
汚染の防止等の措置は不要としています。

しかし、これでは高濃度の除染土であっても、そのまま埋め立てることを許してし
まいます。そもそもセシウム換算で100Bq/kg以上の放射性廃棄物はドラム缶に詰め
られ、厳重管理されていたはずです。実証事業で「安全」を確認したといいますが、
実証事業はたかだか半年程度であり、豪雨や災害などの影響は考慮されていません。
放射性物質の拡散につながる恐れがあります。          (満田 夏花)

▼詳しくはこちらをご覧ください。
https://foejapan.wordpress.com/2019/03/18/0318/