天然記念物の三頭のうち一頭が死亡/ジュゴンは何を訴えているのか | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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地盤沈下必至、米軍はおそらく使わない、そんな辺野古新基地建設に2.5兆円と言われる国税投入を強行するアベ暴走政権。

その沖縄でたった三頭だけしか確認されていなかったジュゴンが死んだ。

 

辺野古の沖合を泳ぐジュゴンとみられる海獣(14年8月)/(C)共同通信社
辺野古の沖合を泳ぐジュゴンとみられる海獣(14年8月)/(C)共同通信社

 

「「残りの2頭は大丈夫?」――。沖縄県今帰仁村の漁港でジュゴンの死骸が見つかったニュースにこう思った人もいるだろう。死亡したジュゴンは体長が約3メートルで漁港の防波堤付近に浮かんでいた。



 沖縄というと、ジュゴンがウヨウヨいるようなイメージを抱いてしまうが、生存が確認されていたジュゴンは3頭にすぎない。そもそもが国の天然記念物で絶滅危惧種なのだ。

 今回死亡したジュゴンは今帰仁村に近い古宇利島付近に生息し、「個体B」と呼ばれていた。

 古宇利島は基地の埋め立て工事が進む辺野古とは海を隔てて離れており、個体Bの死因はいまだに分かっていない。

 気になるのは辺野古が面している大浦湾に出没していた残りの「個体A」と「個体C」だ。実はこの2頭は行方不明になっており、その原因が15年に始まった埋め立て工事ではないかとみられているのだ。

 

「個体Cが最後に目撃されたのは15年7月、個体Aは18年9月でした。それ以来、ぷっつりと姿を消したのです」とは地元関係者だ。

■残りの2頭の生存も危惧

「この2頭は辺野古沖の浅瀬に来て海藻を食べていましたが、工事が始まってから姿が確認されなくなったことになります。専門家によると、ジュゴンは音に敏感なため、トラックや重機が地響きを立てる工事を嫌って、どこかに避難したのではないかというのです。住み慣れた場所を離れたせいで漁船に混獲されるのではないかと心配する声も上がっています」

 19日、沖縄県の玉城デニー知事は官邸で安倍首相と会談。ジュゴンの死骸が発見されたことを伝え、辺野古の土砂投入を中止するよう求めた。安倍首相は「残念だ」と応じたが、工事を中止するそぶりはない。


 沖縄事情に詳しいノンフィクション作家の奥野修司氏が言う。

 

「やっぱり、という印象です。ジュゴンは海水が澄み切って水温が高く、エサが豊富な浅瀬を好みます。地元では辺野古の工事が始まる前から『土砂投入で海が汚れたら、ジュゴンがいなくなるのは間違いない』という声が上がっていたのです。個体Bの死によって残りの2頭の生存が危惧され、あらためて埋め立ての無謀さがはっきりしました」

 3頭しかいない絶滅危惧種が死んだのに、国は今日もジュゴンの安住の地に土砂をガンガン投入している。」                          「日刊ゲンダイ」より転載

 

 

ジュゴン1頭不明に 辺野古の生物調査で判明

2018年11月8日 08:26

 

 「名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が2015年11月から今年3月末まで実施したキャンプ・シュワブ沿岸域の生物等調査で、沖縄本島周辺に生息していたとみられるジュゴン3頭のうち「個体C」と呼ばれる1頭を確認できなかったことが7日、分かった。識者は「個体Cを見失っていたにもかかわらず、ジュゴンに影響はないと結論付けて工事を進めたことは大きな問題だ」と指摘した。

 

 

5月30日、護岸工事が進行していた名護市辺野古沖(2018年撮影)

 

 

5月30日、護岸工事が進行していた名護市辺野古沖(2018年撮影)

 

 

 同調査では、本島周辺の広域やジュゴンの出現頻度が高い重点海域を延べ25日間にわたり観測した。

 

 名護市嘉陽の海域と今帰仁村古宇利島の海域で、個体Aが延べ18回、個体Bは延べ4回出現。識別不明個体も1回見られた。

 防衛局のこれまでの調査で個体Cが確認されたのは、15年5月が最後。今回の調査では、個体Cの行動範囲をうるま市伊計島以北沖から古宇利島海域までと推測し広範囲を調査したが、確認されなかった。

 

 日本自然保護協会の安部真理子主任は「普通に考えれば、新基地建設の工事がジュゴンを追い出したとしか考えられない。ジュゴンを確認していない状況では、影響がないかどうか予測する根拠がないのでは」と工事を問題視した。」   「沖縄タイムス」より転載

 

 

 

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