ここでも隠蔽体質/汚染土「公園」表現避ける 再利用で環境省公開会合 | 函南発「原発なくそう ミツバチの会」 ノブクンのつぶやき

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東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土を公園の造成に再利用することを検討していた環境省は27日、「公園」の表現を避け「緑地」の造成に使う案を公開の会合で示した。環境省は取材に対し「緑地に公園も含まれる」と説明したが、公園という表現を避けた理由については明らかにしなかった。

 27日に開いた同省の「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」で関連資料を配布した。資料によると、「多量の再生資材を活用した」土地造成として、土を取った跡などのくぼ地に汚染土を埋める案を提示。造成地の利用形態を「農地、住宅地、工業用地、空港用地、緑地、等」と列記した上で「管理主体が明確になっている公共工事等で、人為的な形質変更が想定されない」として、緑地での利用を想定するとした。

 

 汚染土の再利用を巡って環境省は昨年6月、防潮堤や道路の盛り土などに使う方針を決めたが、その後、くぼ地に汚染土を埋めて土地を造成することを新たに発案。先月24日の非公開会合「放射線影響安全性評価検討ワーキンググループ」では造成地の利用方法を「緑地公園」や「森林」と表現していた。

 

 環境省の神谷洋一参事官は「ワーキンググループの時と考え方は同じ。表現だけの問題」としたが、「公園」や「森林」の表現を削除した理由については明確に答えなかった。【日野行介】



「毎日新聞」より転載

 

8000ベクレル以下の放射能汚染土を全国にばらまいてしまうと言う、日本国土総汚染計画の検討中に出てきた「公園」という表現。

子どもたちを遊ばせる公園にそんなものを埋めるのかと批判が強かったから、表現を換えてごまかそうとしてるんだね。

大体道路工事の盛り土に使うなんて言ってるけど、崩れたら当然高濃度の放射能汚染土が拡散するし酷すぎる。

東電の所有地内で処分する以外無いんじゃないのかね。

 

世界一危険な浜岡原発では敷地内で発見された活断層の調査が始まっている。

東南海地震の危険性に活断層までとは、こんなもの再稼働出来るわけがないだろうに。

中電も少し賢くなれば、その余りにも巨大なデメリットの計算くらい出来るだろうけどなぁ。

 

浜岡直下は活断層か 規制委、きょうから現地調査

◆新基準審査合格に影響

原子力規制委員会の現地調査が行われる浜岡原発=御前崎市で、本社ヘリ「あさづる」から

 

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 原子力規制委員会は二十七、二十八両日に、再稼働の条件となる新規制基準適合性審査を受けている中部電力の浜岡原発(御前崎市)を訪れ、敷地内外の断層の調査をする。東日本大震災後の基準では、活断層上に原子炉建屋などの重要施設を設置することが認められておらず、重要施設の真下を通る「H断層系」が活断層かどうかが調査の焦点になる。

 

 中電は二〇一四年二月に4号機、一五年六月に3号機の審査をそれぞれ申請した。現地調査は一五年六月に津波対策や設備を調べて以来二回目。石渡明原子力規制委員を中心に、規制庁のメンバーらが敷地周辺と敷地内の地質構造が分かるポイント九カ所を調べる。地表に地層がむき出しになっている部分や、ボーリング調査で採掘した土などを分析する。

 

 中電は一四年、H断層系の調査を独自に実施し、「活断層ではない」と主張してきた。規制委は現地調査と、これから本格的に進める活断層審査で中電の主張が正しいかどうかを見定める。

 

 存在が見つかれば一発アウトの活断層の有無は、中電にとって審査合格の可否に影響する大きな懸案事項だ。一方で現地調査と今後の審査会合で、活断層がないとなれば、審査の柱である基準地震動を決める議論へと近づく。今回の調査のポイントはどこか。

 

 H断層は3号機建設の時に発見された断層だ。敷地内を東西に横切り、原子炉建屋などの重要施設の下も通る。「H」は浜岡の頭文字から取っており、九本見つかっている。

 

 新規制基準では活断層上に重要な施設を造ることを認めていない。活断層が動き地盤の隆起や地割れが起きれば、いくら耐震対策をしても重要施設が崩れることを防げないからだ。活断層が指摘されている原発は北陸電力志賀原発(石川県)など全国に三カ所ある。これらは指摘を覆せなければ廃炉は免れない。

 

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 活断層かどうかの調査は、約十二~十三万年前までの地層にずれや変形などがないかを見る。中電は二〇一四年に独自にH断層系の調査をした。十三万年前以降動いていないという確認が取れた断層は九本中、一本。残りの八本は十三万年前までさかのぼって調べられないとしている。

 

 中電の説明によるとH断層系は地滑りでできたもので、九本は同時期に発生している。そのため、一本でも十三万年動いていないと言えれば、ほかも活断層ではない証明ができるという。

 

 また、今回の調査では、中電が活断層であることを認めた「A-17断層」も視察する。敷地内を通る活断層だが、重要施設の下は通っていない。規制委もA-17断層が重要施設を壊す可能性は問題視していない。

 

 適合性審査は大きく二つに分けられる。原子炉などを調べる設備面と、基準地震動と基準津波を決める耐震面の審査で今回は耐震面審査の一環だ。

 

 浜岡原発の場合、最も心配されるのは南海トラフ巨大地震。だが、どんな影響が出るかという議論は、一五年に規制委が中電の評価を了承し、ほぼ終わった。そのため、活断層の問題がクリアになれば、地震動を巡る議論は収束していき、基準地震動の策定に向かうとみられる。

 

 しかし、次のステップで基準地震動と基準津波が決まっても、先には原子炉建屋などが基準地震動に耐えられる設計になっているかの審査が待つ。また、東京電力福島第一原発と同型の原子炉「沸騰水型軽水炉(BWR)」の審査も長引いており、まだ課題は残る。

(小沢慧一)

 

「中日新聞」より転載