精神障碍者からみる。みわよしこ氏と片山さつき議員の対談の結果とは? | かんみろぐ

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片山さつき議員は生活保護当事者の「敵」か それとも「無関心層の代表」か ――政策ウォッチ編・第37回|生活保護のリアル みわよしこ|ダイヤモンド・オンライン
 http://diamond.jp/articles/-/40951


一部の方とのツイッター上の議論に基づき赤字で示した部分は原文より書き改めております。

実 はこの記事をみて、「みわよしこ」さんのTwitterで出てきた一部の生活保護当事者差別等の問題もありますが、彼女もまた「電動車いすを使う身体障碍 者」であることを鑑みて、精神障碍者の視点なんてこの「みわよしこ VS 片山さつき」の対談には全くないのだろうな。

(※みわよしこ氏が精神障碍者でもあることは片山さつき氏には知られていなかったようです。)
そりゃ、「精神障碍者の視点」が抜けた感じの対談になりえるなぁ。という感想です。

もしかしたらみわよしこ氏が精神障碍者でもあることを片山氏に告げられていたならば、この対談が実現しなかった事も考えられます。
また仮に、みわ氏が生活保護受給当事者であれば尚のこと対談の内容はバッシング的な内容に終始ししただろうとも考えられます。


私自身は「ダイヤモンド・オンライン」のジャーナリズム的記事の一つとしての「生活保護のリアル」を読んでいたに過ぎず、筆者であるみわよしこ氏については深く知らずに記事を読んでいました。


オンライン版の元である、「週刊・ダイヤモンド」という雑誌は企業経営者向けの雑誌です。
その雑誌のオンライン版(基本的にはオンライン版もやっぱり企業経営者向け、上昇志向あるビジネスパーソン向けの記事が多い)が、社会的問題・社会的病理でもであり、そして雑誌とは全く方向性がちがう「生活保護問題」というものに切り込んだ珍しい記事で、よくこの記事を書き、ダイヤモンド社に持ち込んだライターとこれを載せたダイヤモンド・オンラインは勇気あるなー。
という感想を持ち好意的に読んでいました。


ダイヤモンド社に関しては、このような社会的病理である、生活保護のリアルというジャーナリズム的な記事を上げて頂き本当にありがとうございました。
これからもこのような方向性と違う記事を上げていってほしいと思います。

しかしながら、Twitter上でみわ氏と討論をした結果、ライターであるみわ氏に対して好意的な印象を持てなくなりました。


そう思い立ってTwitterで連続シリーズ的に書いていたものですが、ブログ用にまとめ直しててみることにしました。


日本国にとってあるべき姿とは、精神障碍者は隠しておき、一箇所か何処かに閉じ込めて見えないものにしておくべき 厄介な存在なのだろう。

例えば昔の座敷牢。今で言えば精神病院だ。だから、宇都宮病院事件のような悲劇が起きても、知らん顔してきた日本国民とマスコミと政治家達である。


正直、右派団体も左派団体も「障碍者との連携」を面に出していても、身体障碍者だけではないかと思われる。

(障碍者との連携を上げている左派団体で、「全学連(伍代委員長)」があるが、精神障碍者との連携は表立って発表は行われていないので現在のところ皆無とさせていただくことにする)


ちなみに救援を行ってる団体等を私は今回の「障碍者との連携」や「差別」に対する話にだす必要はないと思って出していません。
なぜなら救援会等が精神障碍者差別を行った事例を聞いたことがありませんし、それこそ「生活保護のリアル」の方で取り上げるべき方向性だと感じております。


私が出したのはどちらかと言えば、政治活動団体や政党のあり方です。


実際問題、右派(行動する保守などと呼ばれているが)では

在特会(在日特権を許さない市民の会)と対峙している「レイシスト・シバキ隊」があるのだが、

レ イシストシバキ隊の面子や支持者には「キチガイ」という長い間精神障碍者・精神病者に向けて放たれてきた差別用語を用い、その上で当事者からも反発があれ ば、「精神障碍者・精神病者の社会的排除。」を言い出している始末であり、ここまで行くと「日本国という社会病理」の一つに「精神障碍者への偏見・排除」 があるとしか思えないのである。


左派政党となると、日本共産党が精神障碍者に対する問題には積極的である。


民主党は大敗後自民党と連携したりして全く「元与党の影も潜めてしまったように見える。」
あと、生活の党(未来の党)と迷走している政党(小沢チルドレンズ)もあるがこれも大敗後の民主とあまり変わらない。

とは言え、後述するが一応民主党の与党時代は光があったのだ。

まだ、宇都宮病院事件を機にWHOから、日本の精神医療に対し勧告が入った。

しかし日本国は無視し続けてた。平成に入っても。其処で精神障碍者を外に出そうと努力した国内政府がただ一つ存在した。民主党が与党となった時だけだった。


そして、自民党に政権が戻り、与党になってから行った精神障碍者への政策はたった一つ。

保護者制度を廃止し、三親等だれでも訴えれば、入院させることができることとなった。

(しかもその時に入院は、一番院外に出やすい「任意入院」ではなく、その1つ上の「処置入院」となり、出づらくなっている)

簡単にいえば「精神障碍者を病院に入院させやす くした」それだけだ。


出るために必要なセーフティネットの生活保護を減らす。そして、外にまた出にくくなる政策ばかり。

家族か身元引き受けが無ければ精神障碍者は基本病院から出れない。


つまり、入院のための入口は広がったが引き受け手がいなければ、社会的な理由での入院を余儀無くされる。これが社会的入院の正体。

で、社会的入院を促進しているのは家族依存主義福祉というシステム

(自民党は「家族はひとつの共同体」と掲げてるがまさのこれである)

日本に代表される東アジア型福祉システムと言われているのが「家族依存主義福祉レジーム」で、基本は儒教から発展した福祉システムで、簡単にいえば【家族・一族連帯責任で病人や障碍者の面倒を見る義務があり、一族は一蓮托生】という形と言えば判りますか?

※ 小泉内閣が…と自民支持者は思うが、彼が行ったのは「精神障碍者の家族へ負担を強いた」のと「働ける・社会にまだ適応できる精神障碍者を企業も雇うように努力しましょう」という努力目標にしたにすぎない。

実際に当事者サイドからは「障碍者自殺支援法」とまで言われ、障碍者自身がサービス負担料や家の家計を気にして引き篭もり、社会的自立には至らなかった。


この事を念頭においてこの話をお読みください。

自民党は、「民主党が行った事業は全て廃案」と言ってるので関連資料2もすべてパーになるのでこの資料を破棄するとしたら、家族連帯責任に戻る訳で、責任を取りきれない家族は入院という方向になるでしょう。


関 連資料3は赤旗ですが、資力または家族は資本がある障碍者は何とかなるのですが、それらが無い障碍者は生活保護受給者となります。アレ?と思いましたで しょうか?
障碍者年金は?となりますが、正直言いまして、お小遣い程度の収入となるのですが、独居生活者では生活不能です。

つまり、やはり生活保護が生きるのに必要となります。実際私のように、無年金障碍者も精神には多いため生活保護受給者は障害の中で利用率が高くなります。


精神障碍者の無年金問題に焦点を当てます。が、理由は本当に様々ですが簡単にいえば「払う能力」が無い状態の障碍者(=家族がいない・家族に見放された)が多いのも精神障碍者の特徴と言えます。で、ここでやっと長くなりましたが、

・社会的入院(面倒を見る人的・資力的パワーが無い)

・家族連帯責任型福祉システム(家族依存が過福祉レジーム)

・貧困(生活保護や障碍者年金と就労して得られるお金が少ない)

・社会(偏見・差別)

・政治(将来も納税者となれない人間の社会保障にはお金を掛けたくない)


が全て「社会的入院」に(だいぶ端折りながらですが、)リンクしたような説明ができたように個人的には思っています。


追伸:
ちなみに、関連資料1は「触法精神障害者・入院施設反対運動団体」のページでした。
ということでこちらから質問を該当団体のツイッターアカウントで投げていますが、返事はないようです。


ここで用いた資料です。

関連資料1
精神科病院の根深い問題③社会的入院患者

http://green-hill.info/2013/04/06/精神科病院の根深い問題③社会的入院患者


関連資料2
障害保健福祉関係主管課長会議資料 平成23年10月31日(月)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kaigi_shiryou/dl/20111101_03.pdf

これが作られたのは与党が「民主党」であった時期ということに注目してください。


関連資料3
2013年参議院選挙各分野政策 26、障害者・障害児

「基本合意」「骨格提言」にもとづいた障害者総合福祉法の制定をめざし、障害者権利条約を実効性ある批准にする国内法の整備をすすめます

より 「2006年施行の障害者自立支援法は、障害者が生きるために不可欠なサービスを「益」とみなし (略)「買う福祉」を障害分野に持ち込んだものです。

http://www.jcp.or.jp/web_policy/2013/06/post-525.html