今年も後1日で終わりですね。
今日は家の大掃除や新年を迎える準備をされている方も多いのでは![]()
でも、野球選手は今日も練習や自主トレをされていると思います。頑張ってください![]()
さて、前回から「間違った筋トレが筋バランスを崩し、スキル低下や故障を招く具体例」について、摩季れい子学長の『野球選手の故障予防と投打のバイオメカニクス』第5章「筋収縮を理解して筋トレする」から引用して、シリーズでご紹介しております。
今日は昨日の続きです。
「筋肉がバランスを崩す例をもう1つ挙げましょう。
仰向けに寝て行うベンチプレス。大胸筋を鍛えるためにバーベルを一生懸命持ち上げるこのトレーニングは、胸郭部の大胸筋と上肢を総合的に鍛えるために活用されています。
イラストは「ウィキペディア」より引用
この体勢でのトレーニングの1つの特徴は、リフティング方向へは大胸筋がコンセントリック収縮する力(縮みながら力を出す)は発揮しやすく、ヒジを伸ばすことでヒジ関節も安定するということです。
しかし、ヒジを伸ばす方向が優位となり、大胸筋の短縮性収縮力を発揮しやすい反面、持ち上げたウエイトを降ろす時、大胸筋はエキセントリック収縮(伸びながら力を出す)となり、力が発揮しにくくなります。
イラストは「ウィペディア」より引用
同時に、ヒジ関節が屈曲するため関節にかかる負担が大きくなり、ウエイトと重力をコントロールする能力が弱まります。
したがって、このトレーニングでは大胸筋の筋腹が発達する一方、ともすれば拮抗面にある僧帽筋中部線維や菱形筋などの短縮方向への力に比べ、大胸筋の力が過大となる結果をもたらしやすいのです。
大胸筋が僧帽筋より発達する筋アンバランスによって、大胸筋の付着部である上腕骨を前方へ導き、円背姿勢を招きやすくしたりもします。
ピッチャーにとって、円背姿勢はパワーのロスと肩の故障を招く要因です。
何度も述べましたが、ピッチング時の一連の腕の動きは、肩甲骨が上腕骨とともに動く肩甲・上腕リズムによって対応しています。
しかし、円背姿勢だと、肩甲骨が内転方向(背骨に近い方向)に可動できず、コッキング時でつくるゼロポジション近位置の確保に必要な肩のメカニズム(肩外転動作で肩甲骨外転位のまま肩甲骨関節窩に上腕骨頭をセットする)が成り立ちません。
当然、肩関節は不安定となり、その状態でボールを投げ続けると、肩関節内の関節唇や関節包・腱板などに損傷を招く大きな要因となり、腱板炎やルーズショルダーを発生させやすくなります。
アクセレレーションで体と腕の一体化がなされず、力強く腕を振れず、球速とコントロール力が伸び悩む結果となることは言うまでもありません。」
つづく
関西メディカルスポーツ学院の摩季れい子学長のアメブロに「シンスプリットで足に痛みが出た高校球児へのケア」が公開されました。こちらもぜひお読みくださいね!!
http://ameblo.jp/makicreation/entry-11738567444.html
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