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今回から「間違った筋トレが筋バランスを崩し、スキル低下や故障を招く具体例」について、摩季れい子学長の『野球選手の故障予防と投打のバイオメカニクス』第5章「筋収縮を理解して筋トレする」から引用して、シリーズでご紹介いたします。
1.大腿四頭筋とハムストリング筋のトレーニング
「例えば、レッグ・エクステンション(ヒザ伸展運動)やスクワット(ヒザ屈伸運動)で大腿四頭筋を鍛えるトレーニング量に対し、レッグ・カール(ヒザ屈曲運動)でのハムストリング筋を鍛えるトレーニングの量が少ない場合、大腿四頭筋の収縮力に対してハムストリング筋の力は弱まります。
この筋トレの差は、足を踏み込み、ヒザを屈曲させ、着地させた時のアンバランスにもつながり、収縮力が弱い側の筋肉が損傷を引き起こす原因にもなります。
また、太モモの屈筋群を短縮させながら力を発揮する能力が劣れば、体重を運ぶカカトのケリ上げパワーが弱まり、走力やダッシュ力が低下し、体勢を変化させる捕球送球動作も鈍くなります。
バッティングでのスイング時も、ケリ足である下肢のハムストリング筋が弱まれば、腰の回転力や体重移動の力強さが弱まり、スイングに鋭さが欠け、パワーにもロスが生じます。
あるいは、体幹を支える力やケリ動作も弱くなることから、回転時の腰が中途半端な位置で止まり、右打者であれば回転軸が右に偏り、スイングがアッパー軌道となるということが考えられます。
スイングにこういうクセがつくと、高めのボールや横に変化するスライダーに対応しにくくなり、ミートの確率も安定しません。」
つづく
摩季れい子著『野球選手の故障予防と投打のバイオメカニクス』はこちらからご購入いただけます。(一般書店での販売はしておりません)
