馬券は自己責任で | パドックに魅せられて

パドックに魅せられて

競馬歴45年。
馬ほど美しい動物はいません。

昔、勤めていた職場で、名前がヨシオという男がいた。私は、⚪⚪さん、明日の競馬、ヨシオ出ますよ、と言った。そしてヨシオは走ったが馬券に絡まなかった。次の日、⚪⚪さんは激怒していた。私に向かって、ヨシオ来なかったじゃないですか! と言うのだ。私は、ヨシオが来るとは一言も言っていない。だがその男は、馬券を外したのを私のせいにしているのだ。だいたいこういう男は人間的にだめな野郎である。

 人のフンドシで相撲を取ると言うが、馬券を買うのに人の意見を参考にしてはいけない。全て自分で考え、自分で決める。たとえ100円でも賭けるのは自分であり、金を無くすのも自分なのである。それがギャンブルなのだ。

この間、テレビの競馬番組で、一般視聴者に、誰の買い目を参考にしますと聞いていたが、うぬぼれも甚だしい。競馬番組の出演者の買い目など、私は120 パーセント参考になんかしていない。むしろ、競馬番組で各出演者の買い目を出しているが、あれ何の意味もないのではないだろうか。

私が唯一影響を受けるのが、出走馬、枠順発表前の、競馬週刊誌の印である。私はこれに影響されないよう、「傾向」を調べる。客観的にデータを調べて、選んだ軸馬が5番人気だったりすることがある。それはそれでいいのである。

私は競馬の楽しみ方の一つとして競馬の記事を書いている。もし、競馬初心者の人で、私の買い目を参考にする人がいたら、それは絶対にやめた方がいい。競馬の専門家は他にたくさんいる。

馬券は自分で決める。負けても人のせいにしない。これは馬券の鉄則であり、人生の鉄則でもある。