鳥肌が立った「ざんげの値打ちもない」 | パドックに魅せられて

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競馬歴45年。
馬ほど美しい動物はいません。

北原ミレイさんの歌で、作詞阿久悠、作曲村井邦彦。昨日、テレビでこの歌を聴いていて、鳥肌が立っていつまでも引かなかった。


あれは二月の寒い夜

やっと十四になった頃

窓にちらちら雪が降り

部屋はひえびえ暗かった

愛と云うのじゃないけれど

私は抱かれてみたかった


あれは五月の雨の夜

今日で十五と云うときに

安い指輪を贈られて

花を一輪かざられて

愛と云うのじゃないけれど

私は捧げてみたかった


あれは八月暑い夜

すねて十九を超えた頃

細いナイフを光らせて

にくい男を待っていた

愛と云うのじゃないけれど

私は捨てられつらかった


あれは何月風の夜

とうに二十歳も過ぎた頃

鉄の格子の空をみて

月の姿がさみしくて

愛と云うのじゃないけれど

私は誰かほしかった


そうしてこうして暗い夜

年も忘れた今日のこと

街にゆらゆら灯りつき

みんな祈りをするときに

ざんげの値打ちもないけれど

私は話してみたかった



なお、四番の歌詞は、昨日のテレビでは省略されていた。(鉄の格子の空をみて)

放送禁止歌詞なのだろうか。