カライエ動いていない疑惑(確信編) | ヒートショックのない家を建てる

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高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 デシカント式除湿乾燥機カライエが機能していない疑いを持っていましたが、これは確信に変わりました。

 雨の日が続いて、カライエを設置している小屋裏の湿度が65%に達しました。

下の「その他の温湿度」は気密断熱空調のない倉庫の温湿度

 

 カライエの設置時に「自動」で稼働していたことは確認しているので、湿度が60%超えたということはうまく働いていないと考えられます。

 カライエが機能していない事はもう確実です。

 

 現場に行かなければ本当の原因はわかりませんが、考えられる原因を探ってみます。

 

 ①カライエに電気が来ていない

 しかし、カライエの電源プラグはスイッチボットをリモートから操作できるようにしているミニハブと同じコンセントに刺さっています。スイッチボットは正常に作動しているので、コンセントまでは電気が来ているはずです。コンセントからカライエの電源プラグが抜けていればカライエに電気が来ませんが、カライエの電源プラグがコンセントから抜けてしまったことはまず考えられません。

 

 ②カライエが故障している

 もちろん、カライエは新品を購入しており、仕組みも簡単なので早々壊れることはありません。

 

 ③小屋裏の負圧で湿気が排気できない

 これならばカライエが動いていても湿度が下がらない事の説明が付きます。

 

 これは最初から懸念していたことで、負圧の大きい空調室への設置を避けて小屋裏に設置しました。

 カライエの説明に「換気扇との併用は避けてください。」と書いてあります。

ダイキンのホームページより引用

しかし、第3種24時間換気は最も一般的に使われている24時間換気方式なので、これには対応していると考えて、負圧になっている小屋裏への設置を決めました。

 

 しかし、どの程度の負圧に対応できるかは書かれておらず、換気扇と同時には使えないと書いてあるだけです。

 この家の負圧には対応できないのかもしれません。

 元々、カライエは古い別荘などの湿気取りがその用途ですので、高気密住宅には向いていないのかもしれません。

 

 対応策としては、

①負圧の低い所に移す

 弱正圧にしているリビングに設置すれば機能するのかもしれませんが、カライエは除湿時に熱が発生するので暑い夏には不快です。居室で使っていないスリーブはキッチンと寝室にしかないので、どちらも熱が発生するカライエを設置したくありません。 

 エアコンがあるリビングには予備のスリーブはありません。

 居室の他の場所に設置するため、気密を保ったまま、新たに壁に穴を開けるのは容易ではありません。

 

 ②カライエの排湿を追加の換気扇で補う

 これはかなり難しいことです。

 効率よく除湿するには、カライエが除湿している時だけ必要最小限の風量で換気扇を回す必要があります。

 

 換気扇をカライエの除湿と電気的に連動する事は出来そうにありません。

 今の所、カライエから排出された湿気をセンサーで感知して換気扇を作動させる方法しか考え付きません。

 常に換気扇で排気すると、排気した空気と同じ量の外気が室内に入ってきてしまうので、屋外の湿気を取り込んでしまうことになります。

 

 湿度センサーで連動できたとしても換気扇の風量が多すぎると、無駄に湿った外気を取り込んでしまいます。

 

 即ち、カライエの除湿時に連動して必要最小限の風量で排気する換気扇が必要です。

 

 カライエが機能していない原因を色々と推測しましたが、考えもよらないことで機能していないのかもしれません。

 推測ばかりしていても始まらないので、来週、現地に行って確認することにしました。