フィルターメンテナンス | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 この家にはフィルターが40個もあり全てを毎月メンテナンスするのは大変です。

 このフィルターには汚れやすいものとあまり汚れないものがあります。

  一番汚れるのは、トイレと洗面脱衣室にある排気口のフィルター、

トイレットペーパーの埃が原因

 

  二番目に汚れるのは、外気の取り込み口、

第一種換気の外気フィルター、左が汚れた状態、右が新品

 

  三番目は、寝室の排気口のフィルターです。

布団や服の埃が多い

 

 このことから、毎回フィルターのすべてを掃除するのではなく、汚れやすいフィルターを重点的に掃除することで、手間を減らしています。

 

 フィルター掃除に関しては色々な問題があります。

  フィルターの掃除が面倒くさいので24時間換気を止めた、

  第1種換気をあきらめて第3種換気にした、

  そもそも、フィルターの掃除が必要なことを知らなかった、

などという話を聞きます。

 

 しかし、フィルター掃除をしないと

  換気が十分にできない、

  建物の隙間から外気がそのまま入って来る、

  換気扇の消費電力が増える、

など、問題だらけです。

 

 とは言え、定期的なフィルター掃除は面倒です。

 フィルターによっては脚立に登っての作業になる場合もあります。

 これを高齢の母がするのはほぼ不可能ですので、当初から業者に依頼しようと思っていました。そのため、メンテナンスのしやすさというのは最初からある程度放棄していました。

 

 この業者によるフィルター掃除ですが、建築当初から工務店に相談していました。

 そもそも、フィルター掃除専門の業者などというのは存在しないので、何とか工務店でして頂けないかと考えていました。

 最初に依頼した工務店の方で検討してもらっていましたが、途中で変更した工務店では断られてしまい、工務店によるフィルター掃除というのは実現しませんでした。

 

 仕方なく色んなところに相談した結果、美装業者の方にお願いしてみることになりました。

 美装業者というのは清掃の専門業者です。新築された方には、入居前に家を掃除する業者と言えばわかりやすいでしょうか。

 結果は1回2万円以上かかり、しかもあまり前向きな回答ではありませんでした。儲からない仕事はしないという当たり前のことでしょう。

 

 今は主婦の方にお願いしているのですが、脚立や梯子に登っての作業は危険なので、もう少し低い所にフィルターを設置するなどのメンテナンス性を考えておけばよかったと後悔しています。

 

 このフィルターメンテナンスで困っている方は多いと思います。

 レンジフードに取り付けたフィルターの定期メンテナンスサービスはあるので、24時間換気フィルターのメンテナンスも重要性が理解されれば専門業者が現れるのではないでしょうか。