床下の汚れ | ヒートショックのない家を建てる

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高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 床下暖房の場合は、床下も部屋と同じ扱いになるので、床下の状態が気になります。

 

 建物の完成前には、床下がカビだらけになっていないかと心配していました。

 というのも、梅雨の時期に、基礎に水がまだ残っているうちに床板を敷いてしまったからです。

 しかし、これは杞憂に終わりました。

 

 床下が濡れたまま床板で蓋をした状態では床下の湿度が高くなり、カビが発生し易くなります。

 工務店には工事中にも床下の換気をお願いしていました。

 さらに、換気扇が動くようになってからは最大風量で回して換気していました。

 それでカビがなかったのかもしれません。

 

 その代わりに思いもよらないことがありました。床下のセメント屑です。

写真ではよくわかりません

 床下にはセメント屑が残っており、床下に入るとセメント粉が舞い上がり、床下で作業していると気分が悪くなる程でした。

 

 おそらく、床板を敷く前に床下の掃除をしなかったのでしょう。床下が濡れていたので掃除できなかったのかもしれません。工務店にもクレームをつけて何度か床下の掃除をしてもらいましたが、一向にきれいになりません。

 床板を敷いた状態では作業性が悪く、きれいにするのは難しかったのだと思います。

 

 私も床下に潜って掃除をしましたが、通常のフィルタータイプの掃除機では、フィルターがセメント粉で詰まってしまい、すぐに吸引力が落ちてしまいます。何度もフィルターの掃除をする必要があり、効率が上がりません。

マキタの掃除機;コードレスでコンパクトなので使いやすい

 ダイソンの掃除機にすればいいのでしょうが、床下専用で高価なダイソンの掃除機を新たに購入するのは、ちょっともったいないです。そのため、安い中古のダイソンを購入することも考えました。

ほうきとちり取り;大き目のコンクリート屑は柄の短いほうきの方が使いやすい

 

 工務店が対応してくれないので、弁護士に相談してみましたが、瑕疵とまでは言えないということで、あきらめざるを得ませんでした。

 

 実際にはセメント粉が吹き出し口から室内に噴き出すことは無く、居室でのセメント臭はそれ程でもなく、気分が悪くなることもありません。

 

 ただ、床下に入るたびに汚いので、閉口してしまいます。あの床下を見てしまうと、何か問題が出ないか気になります。