テレビの家番組が気になる | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 私はテレビの家番組が好きで、毎週5番組を録画して見ています。

「渡辺篤史の建もの探訪」「辰巳琢郎の家物語」「突撃!隣のスゴイ家」「住人十色」「ギョーテン!住宅情報!小枝不動産」。

 これだけ多いと1週間では見切れません。見られなくてたまった録画をこの正月休みに消化しています。

 家番組ばかり見ているので、妻からは「建築家になるの」と揶揄われてしまう始末です。

 

 主に一般的な住宅を扱う番組、リフォームを扱う番組、豪邸を扱う番組、変わり種物件を扱う番組、いろんな家の色んなアイデアがあって楽しいです。

 同じ物件を複数の番組で取り上げていることも多く、前に見た家が別の番組で何度も出てくることがよくあります。

 同じ家でも番組によって視点が違うのが興味深いです。

 

 全体的にデザインに優れた家が多い印象です。

 やはりテレビ的には見栄えのいい家の方が扱いやすいのでしょう。

 ただ、私は中途半端に高気密高断熱の知識が付いたので、気密断熱が出来ているかどうかが非常に気になります。

 

 半分以上は多分気密が取れていないだろうという家です。

 断熱については見た目でなかなか分からないのですが、気密は使っている扉やサッシを見れば大体わかります。

 「木製サッシを使っています」とか聞くと気密断熱性に優れた木製サッシかと期待してしまうのですが、大概は気密性がほぼ無さそうなものでがっかりしてしまいます。

 

 例えば、全部戸袋に引き込めるような開放的な引き戸はまず気密がなさそうです。

 そういう家は大概風通しを重視したと言っています。

 住んでいる人はどうやって冬を過ごしているのだろうかと思ってしまいます。

 

 窓だらけの家というのもあります。

 夏の日射はどうするのだろうか、オーバーヒートしないのだろうか、と余計な心配をしてしまいます。

 

 たまに、「冬の寒さは我慢しています」というコメントをしていることもありますが、番組で暑さ寒さを語ることは少ない印象です。

 豪邸ならば電気代など気にしないでしょうから、電気を使ってガンガン冷暖房すればいいので、デザイン重視でも問題ないでしょうが、普通の家でデザイン重視はどうかと思ってしまいます。

 

 家に求めるものは人それぞれですから、住む人が満足していればそれで問題ないので、余計なお節介です。

 第一、高気密高断熱住宅をテレビで扱っても面白くなさそうです。

 

 テレビを見ながら「あんな家に住めるか」などと笑っている私は、人が悪いと言われてしまいそうです。