和室のエアコン取り付け位置 | ヒートショックのない家を建てる

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高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 和室のエアコンです。

 こんな不細工なことになってしまいました。(電源コードがモロ見え!)

 

 工務店は赤線の位置に取り付けることを考えていたようです。

 

 私とは全く考えが合いませんでした。赤線の位置に取り付けると風は部屋の短い方に吹き出すことになり、更にこの方向には仏壇があり、ロウソクにエアコンの風が当たる可能性もあります。

 しかも、この位置だとエアコンのメンテナンスが難しく、スリーブはエアコンで隠れてしまいスリーブの気密処理が難しくなってしまいます。

 部屋の隅っこにエアコンを設置するのもあまり好きではありません。

 

 私は部屋の長手方向に風が吹く様にしたかったのですが、工務店は和室の入口からエアコンが目立ちにくく、配管も見えない位置に取り付けたかったのだと思います。

 一般的にエアコンや配管が目立たない方向に考える施主が多いのだと思います。

 この位置だと電源コンセントは見えてしまいますが、電源コンセントが見えるのはあまり気にならないのでしょう。

 

 工務店は中々譲らなかったので、面倒くさくなってしまい、それ以上追求しませんでした。

 というのも、エアコンは電気屋さんに取り付けてもらうことにしていたので、スリーブさえ開いていれば、取り付け位置は後でどうにでもなると考えていました。

 電源コンセントも目立たない様に部屋の隅に持ってくるだろうと思っていました。

 

 結果は、スリーブの位置が高く、ドレン管に勾配を持たせるためにはエアコンを天井ぎりぎりまで持って行く必要がありました。しかも、壁の木材が邪魔になったので、壁からふかす必要がありました。

 

 ドレン管には勾配が必要で、スリーブの位置が高いと、この勾配が取れなくなります。

 

 エアコンは10年ぐらいで寿命が来ますから、交換することを前提にする必要があります。その時には同じものはないので、ある程度の余裕を持たせておく必要があります。

 しかし、スリーブの位置が高いと、この余裕がなくなってしまいます。

 

 最終的には洋服掛けを壁に取り付けて、電源コードが目立たない様にしました。