温かくなって、冬の記憶が薄れる前に、基礎断熱とシロアリの記事を一時中断して、今年の冬の電気代の報告をしておきます。
今年の冬の電気代はかなり高くなってしまいました。
2020年1月分 21,899円
2020年2月分 22,355円
2020年3月分 22,264円
2020年4月分 21,369円
昨年は1月がピークで15,946円でした。
今年は暖冬だったのに昨年よりも電気代が増えたという結果です。
今年の冬は昨年11月7日に空調室エアコンの温度設定20℃で暖房を始めました。この設定で基準としているのは寝室の温度で、最高22℃、最低20℃です。
12月7日に寝室の温度が20℃を割ったので空調室エアコンの設定温度を20℃から21℃に変更しました。この段階で既に空調室エアコンがフル稼働(止まっている時間がない)になっていました。
さらに、12月19日に早朝の寝室の温度が20℃を割ったため、空調室エアコンの設定温度を21℃から22℃に変更しました。この設定変更はフル稼働のエアコンに更に負荷がかかる様な感覚でした。
この日から明らかに電気の使用量が増えているのが分かります。
昨年の冬は早朝の寝室の温度が18℃ぐらいまで下がる日もありましたが、特に温度設定の変更はせずにいました。しかし、今年は20℃を割らないようにしました。このため昨年は空調室エアコンの温度設定は21℃が最高だったのを、今年は22℃まで上げています。
それでも早朝の温度が20℃を割る日が出てきたため、さらに、リビングのエアコンを設定温度20℃で暖房運転して、早朝の温度低下を補いました。
この様に、目標室温を上げたため、空調室の6畳用エアコンの能力が足りず、常にフル稼働する状態になってしまい、エアコンの効率が悪くなって、電気代が高くなったのかもしれません。
11月までは昨年と同じペース
明らかに暖房費の分が高くなっている。
それでも、同じ地域の電気代よりはかなり安い。
高齢の母の一人暮らしのためかもしれませんが。
ここまでが連休前に用意していた記事です。連休中に松尾設計室の松尾さんのYouTubeを見て、この家を建てるときに、エアコンの必要暖房能力を計算していたのを思い出しました。
私は暖房効率を上げるために、なるべく小さいエアコンを使いたかったので、必要なエアコンの暖房能力を計算していました。
この地域では氷点下になる事はほとんどないので、最低気温は0℃に、室内温度は20℃、工務店から頂いたQ値1.6、延床面積76㎡で計算していました。この結果、エアコンの必要能力は約2.4kWでした。
この当時に採用したPanasonicの6畳用エアコンは定格暖房能力2.5kW、最大暖房能力5.7kWで十分条件を満たしています。
(UA値0.46、Q値1.6、C値0.47、延床面積76㎡平屋建て、エアコン定格能力2.5kw、最大能力5.7kw)
松尾さんのYouTubeを見て気づいたのですが、この工務店からもらったQ値1.6というのは三種換気の場合の数字でした。一種換気詳細で計算し直してみるとQ値は1.33でした。この数字で必要なエアコンの暖房能力を計算すると、暖房能力は2kWで、室温を2℃上げたとしても2.2kWなので、十分な暖房能力であることが分かります。
それなのに力不足というのはどういうことでしょうか。
冬は外気温が下がるので、松尾さんが言うように、カタログ値よりも暖房能力が下がると考えても70%ぐらいの低下で、定格暖房能力2.5kWの70%で1.75kWかもしれません。それでも最大暖房能力は5.7kWの70%で4kWなので、暖房能力不足ということは考えられません。
床下の基礎の熱損失が原因かもしれません。
早朝の室温低下に対応するためにエアコンの設定温度を上げましたが、日中もこの設定のままなので、日中の床下に給気する温風の温度が上昇して、床下の基礎での熱損失が大きくなった可能性が考えられます。冬の基礎の温度は20℃から21℃ぐらいで、地中に逃げていく熱が増えるためか、これ以上には中々上がりません。
これ程電気代が上がってしまった原因はよくわかりません。
次の冬は、空調室とリビングのエアコンの負荷配分を変えてみたいと思います。
しかし、素人の私でもエアコンの必要暖房能力を計算しているのに、プロが計算していないというのは驚きです。
連休も含めてこの2週間は記事を6本も書いてしまいました。毎日の様に記事を書いておられる方から見れば「たいそうな」と思われるかもしれませんが、中々ハードでした。
次回からはいつもの週末ブロガーに戻ります。