今年の暖房 | ヒートショックのない家を建てる

ヒートショックのない家を建てる

高齢の母のために考えた家を建てた経験を通して、注文住宅全般、特に換気関係について考えます。

 今年の冬は床下の温度をあまり上げず、不足分はリビングや和室のエアコンで暖めるという方針で暖房設定しています。

 

 今年の冬の床下の温度は21.2℃。

 この設定でエアコンの無い部屋の温度が20℃以下にならないようになっています。

 母は室温が20℃を切ると寒いと感じる様です。

 

 しかし、これだけでは暖かくはないので、リビングのエアコンで22℃から23℃ぐらいまで上げるようにしました。

 

 昨年は床下からの暖気で家全体を暖めるという考え方でした。これは一般的な全館暖房の方法です。

 しかし、床下に給気する空気の温度が高いと、床下にある基礎に必要以上に熱を奪われているような気がしていました。そのためか、床下の温度を上げた昨年の冬の電気代は一昨年よりも高くなってしまいました。

 

 今年は基礎表面の温度が21.1℃、床下の温度が21.2℃で大体均衡しています。

1月30日の温度。この日は寒かったので、リビングの室温は低め。

 

 温度差が0.1℃と少ないので、それ程基礎に熱を奪われるということは無いと思います。

 

 床下の温度を上げない事のメリットは他にもあります。

 冬でも晴れた日は日射量が多いので、日中のリビングは26℃以上になり、暑くてたまらないことがあります。そのため母は、冬なのに窓を開けて温度を下げています。

 

 せっかくの日射熱を逃がしてしまうのはもったいないものです。こんな時、床下の温度が低いことが有利に働きます。

 家全体を循環する換気扇を強にして、床下からの給気量を増やし、床下の比較的冷たい空気でリビングを冷やします。それと共に暑くなったリビングの空気を小屋裏に排気して蓄熱します。

 ここで床下給気小屋裏排気が役に立っています。

 

1月の家全体の電気使用量、薄いグレーが昨年、オレンジが今年。

 

 まだ、2月初旬なので結果は出ていませんが、1月の電気使用量は昨年よりも減っています。

 冬が終わったら今年の冬の設定を検証してみようと思います。

 

 最近は筆が進まず、先週はとうとう投稿できずに終わりました。

 毎日投稿される方もおられるのに、私にとっては週一ブロガーを続けるのも大変です。