美寿子さんが「華本科」セミナーで言われた事の一つ。
「欲しいものが明確になる方法 ⇒  最高の物・一流の物を見る・触れる」

 
2年前に、銀座の「スタア・バー」に行った。
正確に言うと、東京出張の夜、同僚と取引先の人を説得して、どうしても行きたかった「スタア・バー」に連れてってもらったのだ。

 当時、私はバーに 憧れていて
バーに行くだけでなく、バーに関する本も読んでた。
で、出逢ったのが「スタア・バーへようこそ」(岸 久氏著)

 カクテルの世界チャンプの岸氏が、銀座の一等地で開いた  バー。
 美味い1杯を作るために、午後1時からお店に出て、氷を加工する。
 ロック氷に至っては、最低2日かけて、
ペティナイフで削り上げ、エッジの綺麗なカットに仕上げるこだわり

 どうしても一度行ってみなきゃ!だ。
が、銀座のバーだ。一杯いくらで飲めるのか、見当もつかない
 夜ご飯は安くあげて、三人(他、男2人)で財布の中身を確認して、
いざ、スタアー・バーへ。

 店内は、無駄な物がなく、洗練された、レトロを感じる美しく、それでいて
よそよそしさのない、落ち着いた空間だった。
 3人(私と男性2人)だったので、テーブル席に案内された。

「広島から来た」「本を読んで、どうしても来たかった」事を伝えると、
恰幅の良い、包み込むようなオーラの岸氏がカウンターから出てきてくれて、

「今日カウンターが空いているし、せっかくなので、カウンターへどうぞ!」と
席を移してくれた。

 私は、サイドカーとフルーツを使ったカクテル、それから冷凍したバーボンのソーダ割りをいただいた。
 夢心地の美味しさで
 岸氏や他のバーテンダーさんのお話やパフォーマンスが
 素晴らしくて、
やっぱ、銀座は違うぞ!と大いに感動し、満足したのであった。
そして、酔ぱらって気が大きくなった私は「ここは私が払っとくけー」と元気よく1万円を出し 一緒にいた男子に「全然足りてないけー」と つぶやかれ、肩を支えられながら、ヨロヨロと店を後にしたのであった

ここは銀座だっちゅーに

しかし、一流のサービスとは、
心の底から、来てよかったと楽しませてくれる
洗練されたホスピタリティー
だ。

2年たってもあの夜の事は忘れない