遅ればせながら、めでたく年が明けたので季節柄の作品を


過去に書いたものです


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


『初詣』



変 態 への落とし穴は思わぬところにぽっかり開いていて、俺たちはいとも簡単にハマってしまうのだ。


従姉妹のチナミが冬休みの宿題を俺と一緒にするという口実で俺の部屋に来た。
でも勉強などできないのはわかりきっている。
最初はお互いちょっと離れた所に座るのだが、そのうちいつものようにだんだんとくっついていって、二の腕とか腹とかほっぺたとかをつつき合って、そのうち何度も何度もふざけたような短いキスを交わして、そのうち決められた筋書きに従うようにエスカレートして、最後には服の上から お っ ぱ い を揉んだりするのが俺たちの決まり事だ。
だが、いつもそこまでだ。決してそれ以上に進むことはなかった。
どちらかが言い出したり、どちらかが欲望の命じるままに振舞えば、たぶん簡単にその先に進めるのだと思う。
セ ッ ク ス は薄い磨りガラス越しにすぐ目の前にあるようなものなのだ。
だが、イトコという関係が邪魔をしてガラスを割ることができなかったのだ。今までは。


「寒かったぁ。手が冷たいよぉ」
チナミは手にハァハァ息を吹きかけてさすっている。頬も耳も真っ赤に染まり、本当に寒そうだ。しばらくコタツに入っていたけど、まだ手が冷たくて凍りそうだと言う。
「温めてやるよ」
俺はチナミの小さな両手を俺の両手でしっかりと包み込んだ。
チナミはしばらく嬉しそうにニコニコしていたが、
「まだ冷たい。もっとあったかいところ、ないの?」
笑顔の奥の目が、何となく俺を試そうとしているようにも見える。
「じゃあ、ここ」
チナミの掌を俺の唇に当てた。
「えー、唇は飽きたよ。ほら、もっとあったかいところ、あるじゃん」
「どこ?」
「ここ」
チナミはコタツの中で、つま先で俺の 股 間 を ぐ り ぐ り 刺激した。
「あぅっ!」
「触らせてね!」
チナミはコタツに頭からもぐり、俺の了解も得ずにズボンとパンツをずらして イ チ モ ツ を出した。
あまりの事に俺が抵抗を忘れている間に、チナミは イ チ モ ツ のあちこちに指を這わせ始めた。
チナミに イ チ モ ツ を触られたのは初めてだ。
恥ずかしいとか、そういう感情はなかった。ただ、くすぐったい夢を見ているような気分だった。
コタツの中から聞こえるチナミの「あったかーい」というくぐもった声もBGMのように聞き流した。
次第にチナミの指の動きが規則的になってゆき、筒状に丸めた指でのしごきになった。
むくむくと快感が沸き起こり、夢から醒めて現実に戻った。
現実に戻るとチナミの い や ら し い 動作を見たくなる。俺がコタツ布団をめくろうとすると、
「ダメっ!!恥ずかしいから見ちゃダメ!」
チナミが イ チ モ ツ をぎゅっと強く握った。そうすれば男は従順になると思っているかのように。
「ええっ、恥ずかしいのは俺のほうだよ。ち ん ぽ 見られてるんだぜ」
「男の子はいいのっ!!…わぁ、おっきくなった!こんなに大きくなるんだね」
コタツの中でチナミがはしゃいだ。
「もういいだろ…そろそろやめてくれよ…コタツ布団を汚したらまずいから…」
気持ちよすぎて、これ以上触られたら 射 精 してしまう。
チナミは イ チ モ ツ から手を離し、ゴソゴソ動いて、俺の隣から頭を出した。
「だいぶあったまったけど、まだ冷たい。指の先が冷たくて、しもやけになりそう」
チナミはコタツから顔だけ出して俺を見上げたまま、変なことを言った。
「ねぇ、お尻の穴の中って…すっごくあったかそうじゃん」
…!!!


つづく


何年か前に書いたクリスマス小説(´∀`)




『プレゼント』



12月24日と25日の境頃のこと。
粉雪が舞い始めた時間。
ザッ、ザッ……と、外でダンボールの箱を引きずるような音が聞こえた気がした。
しばらくウトウトしていたが、さっきの音がどうにも気になるので、寒さを耐え忍んで外に出てみると、アパートの俺の部屋のドアの横に、リボンのついたダンボール箱が置かれていた。
生き物っぽい気配を感じて、蓋を持ち上げてみると、
「ゔ~、寒いぃ~」
安っぽそうな猫耳をつけた女の子が、毛布をマントみたいに羽織ってぶるぶる震えていた。
猫耳には『みゅー』と書かれた札が結わえつけられている。たぶん名前だろう。
年の頃は10代半ば。なかなかかわいい。
あまりにいかがわしい。
関わりを持つべきでない。
そのまま手を下ろして蓋を閉め、部屋に戻ろうとすると、
「えー!? 放置ですかぁ!??」
箱の中から猛抗議の声。
他の住人の目(耳?)もあるので、とりあえず部屋に入れざるをえなかった。


部屋に入るや否や、猫耳女の子は腕を広げてパッと毛布を脱ぎ落とした。
毛布の下は、お約束のように…… 素 っ 裸 で……
「え、えっとぉ……メリークリスマス♪♪」
努めて明るく、という感じで叫んだ。
「はぁ?」
なんだこいつは?
「あ、あの、ご主人様……なんだこの子は?って顔してますよね……わ、わたし、怪しい者ではないですよ。今日までショップの在庫だったんですけど、今日の夕方、サングラスとマスクで顔を隠してる男の人に買われて、ダンボールに入ってここに来るようにって命じられたんです」
怪しい者ではないなどと本人が言ったところで……こんなの、どう考えても、新手のいかがわしい商売(押し売り 風 俗 とか…?)としか思えないではないか。
俺のこと、ご主人様などと呼んだりもして。
その前に……
「とりあえず、その恰好(裸)では見苦しいから、これ着ろよ。男物だけど、ないよりましだろ」
俺は古いシャツとスウェットパンツを貸して、着させた。
そうしないと ム ラ ム ラ して……こいつに手を出して、大変なことになってしまいそうだから。
「う~ん……裸がわたしの制服なんですけど……でも、服着てるほうがあったかいですね、あは♪」
それから、みゅーは自分の役割を話しだした。
「わたしはずっとずっとご主人様にご奉仕するために贈られたんです。ご奉仕といっても、生まれが卑しいわたしは え っ ち なことしかできませんけど……あ! そうだ!」
さっきまで入っていたダンボール箱の底からトランプを取り出し、
「え っ ち のほかには、これならできます! 神経衰弱とババ抜きをしてから、え っ ち をしましょう♪」
と、フ シ ダ ラ と無邪気が ぐ ち ゃ ぐ ち ゃ になったようなことを言った途端に、みゅーの腹がグ~ッ♪と鳴った。
「腹へってんだろ。食えよ」
明日の朝食にするために残しておいたちゃんこ鍋を、みゅーにくれてやることにした。
「え……わたしなんかに……こんなに優しくしてくださるなんて……」
「いいから食え。こたつに入って」
みゅーはしきりにペコペコしながらも、いったん箸をつけたら我武者羅だ。
そうとう腹が減ってたんだな。
「夜は極寒だから、追い出したりはしない。ここの廊下とかで凍え死なれたりしたら後味悪いからな。朝になったら出てってもらう」
「えー!! それじゃあ契約違反なんですよー。ずっとご主人様と過ごす、っていう約束なんですから」
「とりあえず、早く食え」
みゅーはぶつぶつ言いながらも、盛大に食った。
見事な食べっぷりを見ていると、ほのぼのとした気分が湧き出してきて、俺のこわばった顔の筋肉が緩みそうになった。
「ふー、おなかいっぱいですー♪ あったまったー♪ ありがとうございました、ご主人様♪♪」
「うむ。『ご主人様』は余分だけど」
「ところで、ご主人様……」
みゅーは俺の瞳の奥を覗き込んで、
「わたしは体が凍えてたけど、ご主人様のおかげであったまりました♪ でも、ご主人様は心が凍えたままです! あっためるのがわたしの仕事ですっ!」
みゅーはそう言って俺に擦り寄り、俺の胸に顔をくっつけて ハ ァ ハ ァ 息をかけてきた。


【心が凍えてる!?】


……そうだ。
俺の心は荒涼としている。
こんな初対面の奴が見てもわかるくらい凍えてるんだ。
何しろ、生まれてこの方、いいことなど何一つなかったのだから。
凍えて当たり前だろ。
だけどな、それを面と向かって言う奴があるか!?
俺はカッとなり、みゅーを突き飛ばした。
「出てけ!」


短い嵐が去って、俺はまた一人になった。
なんだか体の奥にぽっかり穴が開いたみたいで、しかも、穴が開いたら軽くなるはずなのに、重苦しい。
俺は20分前までは一人きりだった。
また一人になったとはいえ、一人でなかったのはたったの20分間だ。
それなのに、なんだろうこの寂しさ切なさは……。


コタツの上に、みゅーの唯一の財産であるトランプが残されていた。
それを見た俺の目からポロポロと大粒の涙がこぼれ、止まらない。
気がつけば俺は寒空の下、息を切らして走り回っていた。
……あいつ、あんな薄着で……俺があっためてやらないといけない。あったかい部屋、あったかい食べ物、そして、体の温もり……それから……俺も、みゅーに……あっためてもらいたい!!


奇跡的に、みゅーを見つけ出せた。
みゅーは公園のトイレで……俺が与えたシャツとスウェットパンツの上から胸と 股 間 をいじくっていた。
「あん……あっ、あっ、あ ぁ ん……こうしてたら、あったかいんです……」
極寒の中で、顔を上気させて。
「みゅー! 俺があっためてやる!」
俺は氷のように冷え切ったみゅーの体を抱きしめた。
「かわいそうに……こんなに冷たくなって……」
みゅーの頭に俺の熱い涙がこぼれ落ちた。
俺は認める。退廃していた俺の心に愛の火が灯ったことを。
「わたしなんて……え っ ち なだけの子ですよ……」
みゅーが、おどおどと言った。
「そんなことはない! みゅーちゃんは、ぽわーっとあったかい気持ちにさせてくれる、世界でいちばんかわいい子だ!」
「おなにが趣味の恥ずかしい子ですよ……」
「俺だって工口い! みんな工口いんだ! 恥ずかしくないっ!!」
俺はみゅーのスエットパンツを脱がせて、背中を向けさせて壁に手をつかせた。
そして背後から、みゅーの蕾のような お ま ん ま ん を貫いた。
「あ! あ ぁ ぁ……ご主人様……だ、大好きです……仕事とか、そんなのじゃなくて……わたし、優しいご主人様がほんとに好きです……」
みゅーがかすれたような声を漏らした。
みゅーの お ま ん ま ん は、さっきまでの一人 エ ッ チ で、すでに潤いまくっている。
体の奥をこすって、摩擦で暖めてやる!
俺は夢中で腰を ピ ス ト ン させ、グ ラ イ ン ド させた……


遠くで聞こえていたサイレンの音が次第に近づき、気がつけば警官たちに取り囲まれていた。
「人身売買罪で逮捕する」
「え? 人身売買!!?? 淫 行 とか、ワ イ セ ツ 物陳列罪じゃなくて?」
「人身売買罪だ。お前が人身売買組織からこの子を買った証拠がある」
警官はそう言い、俺に写真を見せた。
サングラスとマスクで顔を隠した男が、人相の悪い男に金を渡しているところが写っている。
顔の半分が隠されていても、わかる……。
これは、俺だ……。
おそらく俺は過度に捻じ曲がった心理作用で、二重人格か何かになったのだろう。
そして、みゅーは、もう一人の俺が、俺自身を救うために贈ってくれたプレゼントなのだろう。
人生を愉しむ気概を蘇らせてくれるために。


************


みゅーが拘置所に面会に来てくれた。
会話は少なかった。
語りたい事はたくさんあるが、今生の別れなどでないことを、俺もみゅーも知っている。
時が過ぎれば、いくらでも語り合える時間を持てる。
俺たちはまだ、始まったばかりなのだ。
俺たちは硬い仕切り板を挟んで、キスをした。
アクリル板に、みゅーの唇の温もりが伝わってきた。
仕切り板に小さくぽつぽつと開けてある穴から、みゅーの唾液が じ ゅ わ じ ゅ わ 溢れ出てくる。
俺はそれを啜った。
「お、おいこらなにをしておるか!!」
看守が俺を羽交い絞めにして監獄に引っ立てて行った。
「ご主人さ……いや、○○さぁぁん、○○さんが出所するまでずーっとお部屋で待ってますよぉぉぉぉ……」
みゅーの声が遠ざかっていったが、俺はもう寂しくない。



終わり

イ ン ノ ウ が枯渇して、ろくなものが書けなくなった


『晩秋』


徳っあん、女を抱きたい一心で、数年がかりで塵も積もる。
インスタントコーヒーの壜に貯めた七千円きっかり、胸に抱えて小走りに向かうは格安 ソ ー プ ラ ン ド。
ところが気がはやりすぎてぬかるみに足を取られ、すってんころりで軍資金が川の藻屑に。
しょぼしょぼとぼとぼとダンボールの掘っ立て小屋に戻って来た徳っあんを、見かねた鱈やんが慰めた。
「女を抱けんかったか。よし、徳っあんとわしの仲じゃ。代わりにわしを抱けばいい。わしは具合がいいぞ」
鱈やんは持ち主同様毛の抜け落ちた臙脂のセーターを脱ぎ、破れ股引をずり下ろし、干物蛙のような腹をさらして転がって、大胆に股を開いた。
「やめてくれよ鱈やん、慰みにならないぜ」
「騙されたと思ってやってみい。ここだけの話だが、わしは女なんじゃ」
「うそだあ。その、きったない、ぶーらぶらしたものは何だよ。お、おろろ! むくむくと……見事な 勃 起 だ! 鱈やん、若いねえ」
「あ、あん、いいからぁ、早く、きてぇ」
「何だい、変な声を出しよって。高くて澄んでいて、女みたいだな。おろろ、キ ン タ マ の裏に ぱ っ く り と縦の 割 れ 目 が! うお!」
割 れ 目 と見れば入れてしまうのが男というもの。
「あ、あん、痛い、久し振りだから優しく動いてね」
「ぬお、ぬお、鱈やんの チ ン ポ が邪魔で動きにくいが、気持ちいいっ」
「ふう。たまにやっておかないと塞がっちゃうよね」
「ぬお、ぬお、た、鱈やん、俺には鱈やんが美女に見えてきたぜ」
「そうお? だったらいっぱい出してね、鱈の中に」
「あ、あへあ、たまらん、たまらん、うわぐっ」
「うふふ、かわいいね。いってもいいよ。済んだら交代ね。ア ナ ル でいいから、鱈にも入れさせてね」
「うお、うお、キスしていいか?」
「ふふ」


終わり

イ ン ノ ウ が枯渇して、ろくなものが書けなくなった



『お っ ぱ ぶ にて』



おぱいもみもみパブ「むにゅうの砦」にて。
わわわわ、棒島イブキ、どうしてここに!?
ぐは! 冷血女上司・田村田(たむらた)ユウコ先輩! 先輩こそなんですか? ここで働いてるんですか!?
会社が終わった後、この エ ロ エ ロ お っ ぱ い パブでバイトですか?
若い娘だけだと聞いたんですけど先輩若くないですよね? 広告は虚偽ですか?
でもいいです。
これはこれで愉快だ。まーとにかく客の権利を行使させてもらいますよ。
気安く触るなっ!
はぁ? 触るなとはどういうことですか!! こういう店でしょ! うわ……これがまた、意外とでっかくて……柔らかい.……。
うぅぅ……棒島なんかに……うっうっ……。
先輩泣いてるんですか?
揉みしだかれて泣いてるんですか?
泣けるほど気持ちいいんですか?
すごく敏感なんですね。
ううう、違うっ!!棒島なんかに揉まれて感じている自分が悔しいのっ!!!
先輩大声出さないでくださいよ。他のお客さんに迷惑でしょ。
先輩会社でむやみに僕を大勢の前で罵倒するけど、あれは自分の強さをひけらかすためでしょ?
僕を叱るところを見せつけて、仕事ができるみたいなことをアピールしようとしてるんでしょ?
…………。
あさはかだな。先輩ご自身の評判を落としてるだけだと、わからないんですか?
みんな陰で先輩を酷い奴だと悪口言ってますよ。知らないのかな?
……はぁ、はぁ……。
先輩 ハ ァ ハ ァ してますね。あれ、下の方から い や ら し い 匂いが漂ってきてますよ。……あ!
ひっ!
先輩、いつも卑下している僕に お っ ぱ い 揉まれて嫌われ者だと明かされて、性 器 濡らしてるんですか!?
ここに入る前に店のお兄さんに女の子の 下 半 身 は触るなと言われたけど、先輩の お ま ん こ が一大事みたいだから、店の掟を破ってでも後輩として先輩を救います! よかったですね、先輩思いのいい後輩を持って。
……あ、あ、あ……。
ふふっ、先輩の気持ち良さそうな顔、すごくかわいいですよ! こんな顔もできるんですね。いつもこの顔でいればみんなから好かれるのに。
あ、いれ、いれちゃだ……。
ん? だめなんですか? 入れるのやめときますか?
い、いや、いや、やめるの、だめ……。
ふふっ、正直ないい子ですね、今日の先輩は。では、お邪魔しま…………え? 時間ですか。先輩残念でしたね。僕、薄給で金がなくて延長できないから帰ります。ここ、水たまりができてるから拭いておいたほうがいいですよ。次のお客さんがびっくりしちゃう。では、また明日、会社で! 先輩たぶん明日から人気者だと思いますよ。ひひひひひ……。
田村田ユウコはおしぼりで床を拭くが、もっとおびただしい涙と鼻水が垂れてさらに ぐ じ ゅ ぐ じ ゅ になった。


終わり

……ふぅ。過去の遺産をこれだけ吐き出したけど、すっきりしない。


うちは や り ま ん。おさせ。させこ。
そういう体質は、たぶん今でも変わっていない。
だらしないから、一生変わらないんだろうな。


当時、お金取ればいいじゃないかと言う人もいたけど、それだけは、したことがなかった。
したくなかった。
どうしてだろう。
最低限の、くだらないプライドかな。


過去話を続ける。
そのうち、いじめみたいにエスカレートしてきて、ついには、私と同じような や り ま ん 女みたいな、たぶん年上の人を連れてこられて、その人とキスさせられた。
もっとねっとり、い や ら し く、嬉しそうに、心から レ ズ に耽溺してるみたいにやれよと、うちらを囲んだ男たちはせせら笑った。
もっとすごいこともさせられそうになった。
泣きわめいて、暴れて、鼻水でぐちゃぐちゃになって、それだけはどうにか許してもらった。


このままでは死ぬしかなくなる……と心底怯えた私は、自己防衛本能が働いたのだろうか……
おかしくなった。
頭がおかしくなった。
セ ッ ク ス の最中に、これだけはどうしても書けないような奇行を繰り返した。
それで、さすがにあの人たちも、これ以上は危険だと感じたのだろう。
私は解放された。
急に、海の底みたいな静謐な世界に放り出された。


だけど、傷はなかなか癒えなかった。
今も癒えてないかもしれないけど、その頃は全然ダメだった。
大切なものをたくさん失って、二度と戻らないと思っていた。
揶揄に会うまでは。

あとは乱脈。
たぶんうちは、もの欲しそうな顔をしてたんだと思う。
セ ッ ク ス してください犯してくださいって顔に書いてあったんだと思う。
男の人は、やらせてくれそうな女をちやほやする。
簡単にやれるという理由だけでちやほやしてくれる。
うちは見せかけだけのお姫様扱いに魅せられて、錯覚して、どんどん堕落していった。
自分で撒いた種。
結果的に、すごくむなしい日々だったけど、自分から入って行った世界。


性 欲 が強いのは事実だけど、それ以上に、自己顕示欲が強すぎて、こんなことになったのかもしれない。
顔と胸には絶大な自信があったから。
男という男に褒めそやされて当然だと思っていたし、でも強気な表面とは裏腹に、万が一ちやほやされなくなったらどうしようという不安も心の深い所にあったと思う。


不安。
そう。
たぶんそれがあって、それを打ち消したくて、男子千人斬りの大願を立てて、ち ん ぽ を食いまくった。
その人に彼女がいるかいないかなんか考えずに、やれそうな男を見つけては見境なく挑発して、やりまくった。
どうかしてた。
自分を エ ロ ス の天使だと勘違いしてたんだろうね。
ほぼ毎日やりまくったけど、同じ人に何度もおねだりされてかわいそうだから許したりしてたから、千人までは届かなかった。
でもすごい人数とやったから、当然、知ってる女の彼氏もいたりするよね。
憎まれて苛められた。
当たり前だけど。
憎まれて苛められたら、それから逃れるために、憎んだり苛めたりしない人たちにすがった。
つき合う男たちの質はどんどん堕ちていった。
そのうち、言うことを聞かないと親や学校に言いふらしてやるぞと脅す人が出てきて、かなり常軌を逸したプレイも要求されるようになった。
親や学校に言いつけるなんて反則だけど(そんなの暗黙の了解だよね?)、そんな卑怯なことを平気で言う最低な人種と、しょうがないなぁと交際した。
来る日も来る日も。
誰かが教えたらしく、大学生や社会人や無職のOBまで参加して、うちの体はどろどろに穢くなった。


さらに愚かだったのは、そんなことをしながら、そういう日々の末期までは、かなりの躁状態でいたこと。
今だからわかるけど、若気の至り、なんて安易な言葉では済まされない。
大バカ者。
躁なんて、心が不安定だという証拠。
歪んで腐ったカラ元気。
その頃のうちは、それでもそんなバカな日々を楽しめていたのかな?
本当はつらくなかったのかな?
せめて、上っ面だけでもいいから楽しめていてほしい。
でないと、救いがないから。

『ち ん ぽ あこがれ女の挫折と栄光』



ち ん ぽ が好きで好きで大好きで、好きすぎてどうしようもないくらい好きな女。
ち ん ぽ が好きだ好きだ大好きだ ち ん ぽ 素敵、ち ん ぽ がほしい、ほしい、いやむしろ憧れの ち ん ぽ そのものになりたい、という常軌を逸した想いが高じて顔が変形した。
すなわち、象の顔をひっくり返したみたいに、額に ち ん ぽ そっくりな長い鼻がついていて、その下は タ マ タ マ 袋みたいに び ろ び ろ していて目玉と口が埋まっている。
全くもって気持ち悪い顔だが、彼女はとても満足している。
首の下はものすごく女性らしい膨らみを帯びたフォルムであり、顔とのギャップがなおさら目立って傍目には非常にもったいない。
彼女は 射 精 にもあこがれていて、ち ん ぽ っぽい鼻を し こ し こ こすっては辺り構わず「ぶふふーっぶふふーっ」と 射 精 を模して鼻水をまき散らすものだから、迷惑この上ない。
「景観を損ねる行為は、やめいっ!!」
景観の守護者を自認する、俺の出番だ。
「うるさい! 私に本物の ち ん ぽ がついてない世界なんて、糞喰らえだっ!!」
彼女は俺を睨みつけ、ち ん ぽ 鼻で舐めようとした。
あの気持ち悪い鼻に舐められると全身がぬめぬめべとべとして、かなり不利になる。
俺は彼女が振りかざす ち ん ぽ 鼻を避けて、ズボンとパンツを一気に脱いだ。
真実の ち ん ぽ を見せつけてやった。
「あ、あ、ち ん ぽ……ち ん ぽ……おっきいの、すごぉい」
俺の巨大 ち ん ぽ を見て、彼女の ち ん ぽ 鼻がぴーんと 屹 立 した。
すかさず俺は、二つの鼻の穴の一つに自分の ち ん ぽ を突っ込み激しく抜き差しし、もう一つの穴を二本指でかきまぜた。
ぐ っ ち ょ ん ぐ っ ち ょ ん。
「あ、あ、あ ぁ ん……」
泣きながら彼女が漏らしたおびただしい鼻水は白濁して粘りと匂いがあって、本当の 精 液 だと見まがうほどだった。
最後に一度だけ、本当の 精 液 っぽい汁を出せたのは彼女にとって最高の思い出であると同時に、救いでもあったと信じたい。
直後、彼女の顔が裂けてめりめりと肌が崩れ……その下から、なんと、美しい女の顔が現れた。
「これがキミの顔だ」
俺は彼女に鏡を見せた。
「とてもキレイだ」
俺がそう言うと、彼女は美しい顔をとろーんとさせて、
「……きれい……ほんとに……?」
「ああ、キレイだ。こっちのほうが断然いいぞ。こんなにキレイなんだから、自信を持って女性として生きろ! ほら、本来濡れるべきここだって、こんなに」
「あ、あ ぁ ん……」
今までないがしろにされてきたが、お ま ん こ も本来の機能を失っていなくて敏感だ。
「女性として、幸せになれ!!」
彼女は今、俺のカノジョになっている。



終わり

中学の時、同級生に告白されて初めて男の子とつき合ったのだけど、セ ッ ク ス はしなかった。
キスしただけ。
セ ッ ク ス したかったけど、彼はそういうことをしようとしなかったし、うちもその頃はまだ外向けには無垢で、開けっぴろげに セ ッ ク ス 衝動を表出するような人間ではなかった。
それから時間が流れて。高校一年生の二学期の途中から、サッカー部のマネージャーになった。
中途半端な時期に、突然思い立った。
運動部の人たちの『肉 便 器』にされることを夢見て。


うちがそんな願望を抱いたのは……クラスの男の子に見せてもらった エ ッ チ なマンガにそういうのがあって、すごく興奮したから。
読んでるうちに お ま ん こ に汁が溢れてきて、おしっこみたいに垂れるんじゃないかと不安になったほど。
肉 便 器 という言葉も、そのマンガで知った。


あ、マンガではラグビー部だったけど、うちの学校にはラグビー部がなかったから、サッカー部にした。


最初は、本気で 肉 便 器 になりたかったのではなかった。
ただ、『男子の 性 欲 のはけ口的な用途に使われるようになる可能性のある立場』に自分の身を置きたい衝動に駆られただけだった。
あくまでも、エ ロ く酷使される自分を夢見ただけ。
妄想だけ。
安全な場所で、ひわひわした感覚を愉しみたかっただけ。
毎晩欠かさずやっていた オ ナ ニ ー のおかずとして。


とにかくそういう理由でマネージャーになった。


三学期が始まって早々。
地獄の開始。
二年生の先輩と、初 体 験。
一度やってしまうと、うちみたいなだらしない人間はあっさりと箍(たが)が外れてしまう。
それから立て続けに、同級生と セ ッ ク ス。
うちが誘ったみたいな形だった。
好きな人と セ ッ ク ス したのは、その二人だけ。


『をのこ牧園』



夜分遅く、妹の糖が私の部屋の襖を物静かに開けて、怪しげに手招きした。
「お姉ちゃんにだけ、いいもの見せてあげる。糖のお部屋に来て」
顔をにゅうっと近づけて囁いた糖の口からは水蜜と薄荷が交わったような匂いがした。
糖の部屋の奥の押入れ、たしか家族の季節はずれの布団をすべて押し込んでいるはずの場所に、びっくり!!
広大な牧場風の空間が広がっていた。
牧場風と表現したからには、もちろん家畜のようなイキモノがうじゃうじゃ群れている。
家畜を指さす糖は誇らしげ。
糖の家畜は……これは夢幻かな? 一糸まとわぬ 裸 身 の、いずれもすばらしい男たち。
何百人もいる。
糖の趣味なのだろう。皆、中性的でかわいいタイプだ。
そいつらが惜しげもなく ち ん こ や た ま た ま をぶーらぶらさせている奇跡の情景。
じゃれ合ったり、毛づくろいみたいに舐め合っている者たちもいて、そういうのを見るのが好きな人間にとってはたまらない。
「うらやましいでしょ。糖はここに君臨してるの」
「くんりん?」
「君主として臨んでいるの」
言いながら、糖が着衣をはだけた。
胸を露わにすると、貧弱な 乳 房 に素敵な家畜たちがじゃれついた。
下を丸出しにすると、お ま ん こ を舐めたり ち ん こ を挿入しようとしたり。
「こら、まだダメ。挿入禁止!」
おあずけしたり。
「すごいね……。でもどうしてこれを私に見せてくれたの?」
「ふふ、お姉ちゃんに勝ちたかったから。ほんとは内緒にしておくほうがいいと思うけど、どうしても見せたくなったの。お姉ちゃんは普通の手段では絶対に追いつけないライバル。お姉ちゃんにとっては糖なんか眼中にないのに糖は勝手にライバル視している、糖の情けなさを際立たせる存在。でも、このユートピアをお姉ちゃんに明かした時点で糖の逆転勝ちだね。うらやましがれー!!」
言われるまでもなく、糖の桃源郷は私を 欲 情 嫉妬させた。
あぁん、糖、あなたに負けたよぉ……。
私もここに君臨……いや、君臨なんていうおこがましいこと、するつもりありません。糖に従属させてください。糖より年上だけど妹分として、私にもここでの愉しみを分け与えてください。
ええいっ! 糖に頼んだら断られそうだから、勝手に行動してやる!!
私も脱衣した。
糖の三倍はあろうかという、しかも形も崩れていない、見事な お っ ぱ い。
どうだ!!
ほらほらほら、糖よ見たか、男たち、よだれを垂らして私に寄ってくるよ。みんな一斉に。
鮮やかな逆転劇。
「ダメ、ダメ、ダメ―っ!! きみたち、お姉ちゃんを選ぶなら滅ぼしてやるーっ!!」
糖は狂ったように泣き叫びながら、空に浮かんだボタンをぽちっと押した。
途端に、ぐぐぐぐぐと空が盛り上がるような音がして、ハリボテの太陽が落ちてきた。
取り返しのつかない自暴自棄だ。
男たちが泣きわめき、ち ん こ と た ま た ま をぐるるんぐるるん激しく回転させながら逃げ惑った。
書割の空と景色に火が移り、焼け崩れた。
男たちは炎に巻かれて見えなくなった。
*******
火災は局地的なもので済んだ。
押入れの中が全焼しただけだった。
押入れの中には死骸も骨さえもなく、肉の焼けた臭いもしなかった。
ただ、元の狭い空間が残っているだけ。
さっきまでの世界空間は幻だったのかなと思った。
でも、炭化した二人分の服は見つかったから、ここで何かがあったことは確実だ。
不思議で悲しい焼け跡の前で二人佇み、お互いの煤けた 裸 体 を眺め合い、ふぅっとため息をついた。
だけど、糖、あなたはものすごいことを成し遂げた。自信を持って!
今は憔悴しきっているけど、いつか、どうやって作ったのか思い出して、あのユートピアを蘇らせてね。



終わり

刹那がバイト先から持ち帰ってきた消費期限切れの弁当を食べながら、語り合った。
「刹那さんは揶揄とどうして仲良くなったんですか?」
「大学で知り合った。孤独な者同士がくっついたの」
「孤独……ですか。揶揄はそうだとして、刹那さんはそんなに人から避けられるタイプでない気がするんですが……」
「過去がひどかったから……」
ここで刹那が身の上話をしてくれた。
「……(中略)……だから大学で心機一転しようと思って、うちをむらむらさせる男の人が少なくて、うちの過去を知ってる子が行かなさそうな、僻地にあって学生も少ない女子大に行ったんだけど、運悪く、うちが彼氏の ち ん ぽ を食ったことがある子が一人いて、その子がみんなにうちの悪行を言い触らしたから、爪はじき者になったの。ど 淫 乱 ヤ リ マ ン 畜 生 セ ッ ク ス キ チ ガ イ 腐 れ マ ン コ 呼ばわりされて、針のムシロで、孤独だった。でももう一人、孤独な人がいて、それが揶揄だった。揶揄は、部屋で複数の身近な人名が書かれた呪具がたくさん見つかって、気味悪がられてた。それで、孤独な者同士、自然にくっついたの」
半メートルの距離で対峙した、髪の色はおかしいけどかわいくて 巨 乳 な女性自らが語る己の壮絶で乱脈な エ ロ 歴史を聞かされ、僕は硬直した。
精神も硬直し、首筋も刹那と目を合わせられなくてうつむいたまま硬直し、下 半 身 も危うく硬直するところだった。
全身からねばついた汗が出て、下の方からも変な液が出そうだった。
それでもどんな表情でこんなことを語っているのかに興味があったので、そっと目を上げて見ると、刹那はソフトな オ ナ ニ ー でもしているように、とろーんとした顔をしていたが、僕を見据える目が狩人のそれだったから、僕は慌てて話題を変えた。
「こむラブっていうユニット名、どういう意味なんですか?」
「テクノアイドルだからね、『COMPUTERをLOVEしてみる』っていう意味。うちは鍵盤が得意だから手弾きのほうが早いし正確だし、でも実際の理由は貧乏で買えないからコンピューターは使ってないけど」
「刹那さんと揶揄はどうしてアイドルになろうと思ったんですか?」
「えへ、そんなの自分のカノジョに聞けば?」
「カノジョだからかえって聞きにくいんです」
「そうなの。じゃあ教えてあげよう。大学を卒業してしばらく経って、揶揄に勧誘されたの。うちは今では本気だけど、最初は全然興味なかった。でも揶揄はあの通り異常な人だから断ったら絶対に呪われるし、揶揄の呪いは時々効くから怖くて断れなくて、内心面倒だなーと思いながらもアイドルになったの。もう一人いた綿瀬って子もそう。揶揄はものごころついた頃からアイドルになりたかったんだけど、人間性が歪んでるから無理だと思ってたんだって。だけどやっぱり夢を捨てきれないで、小学校の先生をしながらアイドル活動を始めたの」
「へえ。でも、正直なところ、アイドルを目指し始めるには遅すぎると思いませんか?」
「んー、遅いといえば遅いけど、揶揄は真面目だから、なんとかなるんじゃないかな。うちはあんまり真面目じゃないけど、揶揄が引っ張ってくれるし。うちは大学では一切勉強しなかったけど、揶揄は教職を取ったりして、真面目に勉強してた。綿瀬って子は揶揄が高校生の時に同じ塾にいた子。顔が好きなんだって。もしもアイドルユニットを組むんだったらこういう子と組んでこういうことをしたいな、と、頭の中でずっと映像をこねくりまわしていたんだって」
人にはいろんな夢がある。
応援するべきなんだろうな。
「さっきからうちが質問されるばっかりだから、ここらでうちが尾奈くんに質問。うちと揶揄の印象を正直に述べてみよ☆」
「うーん、刹那さんは……歌手よりも、どっちかというとグラビアとかのほうが向いてる気がします」
「よく言われる」
刹那が胸のでかいグラビアアイドルがやりがちなポーズを取ったから、なるべく見ないようにして、
「揶揄は……アイドルというより、なんていうか……ちょっと違うんだな。見た感じは、バッハとかヴィヴァルディとかをBGMにして登場したりするほうが似合っている」
「お! 過大評価! カノジョにめろめろなんだね☆」
「でも、きらびやかな印象は最初だけ。見かけ倒しだからな。すぐに本性が暴露して、黒魔術師とかが似合いそうな人だという印象に変わる」
「あははは。うちもそう思う。でも、うちらがやりたいのはグラビアでも黒魔術師でもなくて歌って踊るアイドルだから、それに向って邁進するだけ! そしてこのたび、尾奈くんという女装したらアイドルの王道になれそうな人材を発掘したことにより、夢までの距離が一気に縮まったっ!!」
刹那がはしゃぎながら抱きついてきた。
僕は乳当たりをもろに喰らって激しく弾き飛ばされ、地球をひゅうんと一周回って元の場所にのびた。