kanimanのブログ
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市川で潮干狩り

場所は市川、江戸川放水路の河口の泥干潟。
昨年はアサリ、サルボウ、ホンビノス、マテガイが好きなだけ取れ、それとアナジャコ釣りができました。
三番瀬や船橋海浜公園のすぐ近くにもかかわらず、誰でもタダで入れるところです。
塩浜駅から歩いて20分。行徳富士と呼ばれる残土の山のとなりから、すでに干上がった干潟に入ると先客がチラホラ。
「どうですか?」と聞いてみると、皆さん「今年はダメだねー」とのこと。
どうも昨年秋の台風のときに行徳の可動堰を開放したらヘドロが一斉に流れ込んで、河口干潟を覆ってしまったせいらしい。
ちょっと掘ってみると、昨年は簡単にバケツ一杯とれたシオフキガイが10分で数匹いただけ。
あとは、アサリとホンビノスのへい死した、ヘドロがつまった殻が深めのところから出てきた。
仕方ないのでアナジャコ釣り。
筆つっこんでしばらくしても反応なし。
まだ水温低いから動かないんだな。
1時間ねばってやっと1匹。リリースして帰る。

寒いアナジャコ

カニ捕り前にここはチェック

食べて美味しいカニの多くは肉食で、魚の死骸や貝なんかを食べます。
カニはいろんな貝を食べるのですが、ときどき貝に有毒な奴がおり、それを食べたカニはその毒素を溜め込んでしまうため、食うと当たることがあります。
思えば昔は、地場産のカニ食うと時々あたるのがあたりまえだったな。

時期として多いのが、プランクトンが増える春。
貝自体が毒を作るわけじゃなくて、貝が有毒な藻類(渦鞭毛藻)を食べると貝の体の中に蓄積されるのです。
有毒化する貝の多くはイガイ類です。磯場にびっしり2cmくらいの細長いシジミみたいのがくっついてますが、あれが「ムラサキイガイ」。ほか東京湾に増えてるムール貝もイガイの仲間です。他にも二枚貝の多く、懸濁食する奴らはアサリもハマグリも有毒化することがあります。なかなかこれがなめたものでなく、確かにほとんどは腹を下すくらいだけど、まれに死人が出る。

で、海に面した自治体だと、水産試験場とかが貝毒情報を定期的に調べて公開してくれてる。
茨城県の貝毒情報-定期的に更新してくれる。ありがたい。
千葉県漁業資源課-あんまり調べてくれてないみたい。

皆さんもカニ捕りに行く前には、行き先の貝毒情報をチェックしてってください。では皆さん良いカニマンライフを。

ヒトデという生き物

カニ捕りなんてことをやってるとよくお目にかかる生き物の一つに「ヒトデ」がいる。
わりと硬めでしっかりした形の「棘皮動物」という名前まんまのマヒトデやスナヒトデ、トゲはないけど星型のイトマキヒトデ、にょろにょろしたクモヒトデに、もうなにやら絡み合ってわけわかんなくなってるテズルモズルなんてのもいる。
マヒトデ
こいつら、形からしてわけわからない。何しろ星型でうすべったい。
歩くのも体の裏側の管足をもぞもぞさせて動く。(クモヒトデは別)
貝なんか捕食するけど、胃袋を体の外に裏返してみたりする。
しかも再生能力がすごい。腕の一本二本切っても平気どころか、切った腕の方から体が再生する。
で、こいつら無敵。天敵がほとんどいない。
動きもトロくて武器もないくせに。

で、こいつら体にサポニンを溜め込んでるらしい。
サポニンというと、大豆のえぐみ物質。魚はこのサポニンが苦手らしい。
エゴノキの葉をつぶして川に流して浮いてきた魚を獲った、なんて話もあるくらいで。
貝もこのサポニンを感じると逃げ出すらしい。
ヒトデというのはどうにも、魚や貝にとって大変に臭い奴らしいのだ。
臭い奴らが大量にのそのそと近寄ってきて、しかもそいつらどんどん増えるのだ。
魚に生まれなくてよかった。(しみじみ)
マヒトデ