ヒトデという生き物 | kanimanのブログ

ヒトデという生き物

カニ捕りなんてことをやってるとよくお目にかかる生き物の一つに「ヒトデ」がいる。
わりと硬めでしっかりした形の「棘皮動物」という名前まんまのマヒトデやスナヒトデ、トゲはないけど星型のイトマキヒトデ、にょろにょろしたクモヒトデに、もうなにやら絡み合ってわけわかんなくなってるテズルモズルなんてのもいる。
マヒトデ
こいつら、形からしてわけわからない。何しろ星型でうすべったい。
歩くのも体の裏側の管足をもぞもぞさせて動く。(クモヒトデは別)
貝なんか捕食するけど、胃袋を体の外に裏返してみたりする。
しかも再生能力がすごい。腕の一本二本切っても平気どころか、切った腕の方から体が再生する。
で、こいつら無敵。天敵がほとんどいない。
動きもトロくて武器もないくせに。

で、こいつら体にサポニンを溜め込んでるらしい。
サポニンというと、大豆のえぐみ物質。魚はこのサポニンが苦手らしい。
エゴノキの葉をつぶして川に流して浮いてきた魚を獲った、なんて話もあるくらいで。
貝もこのサポニンを感じると逃げ出すらしい。
ヒトデというのはどうにも、魚や貝にとって大変に臭い奴らしいのだ。
臭い奴らが大量にのそのそと近寄ってきて、しかもそいつらどんどん増えるのだ。
魚に生まれなくてよかった。(しみじみ)
マヒトデ