カニ捕り前にここはチェック | kanimanのブログ

カニ捕り前にここはチェック

食べて美味しいカニの多くは肉食で、魚の死骸や貝なんかを食べます。
カニはいろんな貝を食べるのですが、ときどき貝に有毒な奴がおり、それを食べたカニはその毒素を溜め込んでしまうため、食うと当たることがあります。
思えば昔は、地場産のカニ食うと時々あたるのがあたりまえだったな。

時期として多いのが、プランクトンが増える春。
貝自体が毒を作るわけじゃなくて、貝が有毒な藻類(渦鞭毛藻)を食べると貝の体の中に蓄積されるのです。
有毒化する貝の多くはイガイ類です。磯場にびっしり2cmくらいの細長いシジミみたいのがくっついてますが、あれが「ムラサキイガイ」。ほか東京湾に増えてるムール貝もイガイの仲間です。他にも二枚貝の多く、懸濁食する奴らはアサリもハマグリも有毒化することがあります。なかなかこれがなめたものでなく、確かにほとんどは腹を下すくらいだけど、まれに死人が出る。

で、海に面した自治体だと、水産試験場とかが貝毒情報を定期的に調べて公開してくれてる。
茨城県の貝毒情報-定期的に更新してくれる。ありがたい。
千葉県漁業資源課-あんまり調べてくれてないみたい。

皆さんもカニ捕りに行く前には、行き先の貝毒情報をチェックしてってください。では皆さん良いカニマンライフを。