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爆弾低気圧

今日は冬型が崩れ、妙に暖かい日でした。
明日はまた西高東低の冬型に戻りそうです。
この時期は冬型が安定せず、あっちこっちから風が吹きます。

明日の天気図を見てみると、低気圧が急激に成長しているじゃありませんか。
「爆弾低気圧」と呼ばれる奴です。
低気圧というと、普通は暑いところで成長する台風なんかを想像しやすいんですが、「相対的に」暖かい空気と冷たい空気がまざるとパワーアップしていきます。なので理屈から言えば寒いとこの寒い季節でも成長するのです。
これが熱帯でおきると「台風」、温帯でおきると「爆弾低気圧」ということになります。

正確な定義は、24時間の間に、低気圧の中心気圧が「24かけるsin(北緯)わるsin(60度)」ヘクトパスカル以上、急激に低下したものです。
たとえば、三陸沖あたりだと北緯40度くらいですので、
24×sin(40度)÷sin(60度)
となります。
ぐぐーる様に計算してもらうと、こうなります。 17.8134528ヘクトパスカル。
だから、きょうの天気図(26日18時)で1004ヘクトパスカルの低気圧が、15時間後の明日9時の予想天気図で980ヘクトパスカルになっているのは、その差にして24ヘクトパスカル。こりゃもう立派に「爆弾低気圧」です。

思い返せば一昨年の秋、爆弾低気圧が連続で発生したことがありました。
そのとき、鹿島港では「ジャイアント・ステップ」(99000トン)が10月6日に、「オーシャン・ビクトリー」(89000トン)と「エリダ・エース」(85000トン)が相次いで座礁する、という事故がありました。
10万トン弱の大型船がすぐ近くで座礁する姿というのは、畏敬の念さえ覚える壮大な物悲しさがありました。
エリダ・エースは12月に入ってから、船底に亀裂が入りながらもなんとか脱出できましたが、ジャイアント・ステップとオーシャン・ビクトリーの2隻は最後まで脱出できず、波に船体を折られてスクラップとなりました。
船体を折られたパシフィック・オーシャン号
この時期、うねりを伴って急に風向きが変わったり、突風が吹いたりします。
どうぞ皆様、お気をつけて。

2月24日 また鹿島港でトゲクリ

また鹿島港に行ってきました。折からの爆弾低気圧。強烈な北風のせいで、公共埠頭に砂嵐が吹いてました。
そんな中で、ちょいと所用があって3時間くらいしか時間がなく、持ち合わせのありったけの仕掛けを仕掛けることにしました。

・カニマン・トゲクリカスタム
入口の端を切って、口を大きく広げたものです。トゲクリ狙い
・カニ網・イシガニカスタム
純正のエサ網を使わず、サビキ用コマセカゴをつけたものです。イシガニ狙い。

これらを漁港の要所要所にまんべんなく仕掛けてみました。
風は強かったのですが、港内の波はおだやかで、水も澄んでいて、日が差しているところは底が見渡せます。
よくよく目を凝らしてみると、海底をうろうろしているトゲクリやヒトデの姿が見えるじゃありませんか。
あわててカニ密集度が高いところにカニ網を3個まとめて投入→トゲクリ2匹捕獲(ほくほく
大イシガニも捕獲し、最終的にイシガニ4匹、トゲクリ6匹でした。
トゲクリ
トゲクリ。今回は小ぶりのものが中心でした。
オス5匹、メス1匹。
あいかわらず鹿島港はいいとこです。

以下、「寸法がわかるようにしてほしい」という要望があったので。
トゲクリ(測定中)
今回の最大サイズ。甲幅10cm弱。

イシガニ
イシガニ。
トゲクリは当たり外れが大きいけどこの時期のイシガニは最高にうまいです。

私と入れ違いになった人が、トゲクリを入れ食いしてるのを複雑な気分で眺めつつ帰ってきました。
明日はイシガニ茹でよう。

2月17日・内房(富津市下州漁港・大貫漁港)

記事にするのが遅れましたが、2月17日は下州漁港と大貫漁港に行ってました。
よく晴れて日差しがぽかぽかとあったかい日です。
下州漁港の隅っこにカニマンを投入して様子見。

今回は道具類を紹介します。

○ カニマン
カニマンション
一般名称は「カニ篭」ですが、商品名「カニマンション」が有名なため類似製品ぜんぶ「カニマン」と呼ばれます。四角いカゴの左右に細いスリット状のスキマがあり、そこからカニが入ると逃げられない構造です。これにエサを入れてヒモをかけて海に投入するのです。
しかし買ったままの状態だとスリットが細くカニが入りにくいので、ヒモをかけて入口の上の部分を持ち上げて広げています。経験的には、一度入ったカニは数時間くらいではなかなか逃げていきません。
また、ヒモをかける場所が端っこなので、普通に投入すると海底に立った状態(穴が下向き)になってしまうことが多いので、上面の左右にヒモをかけています。
もうひとつ、エサ入れ用の網がついてるのですが、これがあまり役に立たないのでサビキ用コマセカゴにエサを入れて、カニマンの中に宙吊りになるようにしています。こうすると小型底生生物にエサ獲られることが減るようです。

○ カニ網
カニ網
ナイロンの網にオモリがついたものです。
これを海に投入してしばらくするとカニが寄ってきて、出っ張りが多い構造のカニが網にひっかかってもがいてるうちに絡まってしまうのを捕獲する、というアホみたいな漁法です。
最初はミカン網のようなエサ入れがついてますが、これが使いにくいので、やはりコマセカゴにエサを入れて、スナップサルカンで網の中ほどにひっかけています。

○ タモさん
タモさん
カニマンにしろカニ網にしろ、完全にかかったカニは引き上げるだけで捕獲できるんですが、微妙なひっかかりかたをしていたり、カニマンの場合中に入っていないことが多いです。特にカニは匂いに釣られてカニマンに近づいてきますが、入口を見つけることができません。カニマンの上にのっかって、「ニオイするけどエサねーんすけど」って顔してる奴を見ると、味噌足りねーんじゃねーかと思うのですが、そんな奴でも捕獲したいのが人情。
そんなときにはタモさんの出番です。
丁寧に丁寧にカニマン・カニ網を引き上げて、水面下でそいつらを掬い上げるのです。
特に夏場は、防波堤にはりついてるカニを直接掬い上げることもできます。コンビでもピンでも行けるマルチタレント。便利さに敬意を払って「さん」付け。

○ サンマ&はさみ
エサさんまとはさみ
冷凍サンマは一本50円のときに買い込んで冷凍庫にストックしておきましょう。
こいつをダイソーの100円キッチンハサミでぶつ切りにします。切り口は粗い方が良いです。
はさみとサンマぶつ切り
カニマン一個を一度仕掛けるときに、サンマ半分~1本を使います。

○ ビニールヒモ
ホムセンで50m300円の普通のビニールヒモです。
結び方は好みが出るところですが、私は「もやい結び」を変形した「変形もやい結び」にしています。
もやい結びをするとき、最後にヒモの末端を輪に通しますが、これを、末端を通さずにヒモの中途を折り曲げて通すのです。ほどくときは末端を引っ張ればOK。
変形もやい結び
この日はイシガニ1匹。大貫漁港の防波堤を歩いてたところ、モクズガニがはりついてたのでタモさんで捕獲。合計3匹。
まあ、夕日がきれいだったのでよしとします。
大貫漁港の夕日