2月8日(木)、太宰府天満宮にお参りに行きました。すっかり遅くなりましたが、年明けのご挨拶です。
いつものように観世音寺前の観光用駐車場に車を止め、戒壇院、
<戒壇院(総門)>
【戒壇院】
大和の東大寺、下野の薬師寺の戒壇とともに天下三戒壇の一つとして知られる。天平宝字5年(761年)聖武上皇勅願により観世音寺境内南西の一角に設置され、九州の僧尼達の登壇授戒の道場として継承されてきた。本尊は廬舎那仏。江戸時代に観世音寺を離れ、現在は禅寺となっている。
<戒壇院(本堂と鐘楼)>
観世音寺、
<観世音寺(講堂)>
【観世音寺】
7世紀後半、天智天皇の発願で母・斉明天皇の供養のため創建。最盛時には49もの子院を擁したといわれるが、そのほとんどが長い歴史の中で焼失、または廃墟化している。現在残る金堂と講堂は17世紀の再建。本尊は聖観音。
<観世音寺(金堂)>
旭地蔵とお参りしながら太宰府天満宮へと歩きます。
<旭地蔵尊>
【旭地蔵尊】
横岳山崇福寺の開基湛慧(たんえ)禅師の墓。今から750年ほど前(鎌倉時代)、観世音寺では正月に鬼(疫病や疫神)を払う行事が行われ、その日前を通りかかった人を捕えて鬼としていたが、たまたま湛慧が通りかかって鬼に仕立てられた。湛慧は僧の身でありながら鬼にされたことを嘆き悲しみ、ここに横穴を掘って入り読経しながら成仏したという。人々は亡骸を手厚く葬り、お地蔵様を祀って供養した。
お天気が良く、御笠川沿いの遊歩道からは宝満山がくっきり。
<宝満山>
上画像手前に写るのは太宰府天満宮駐車場(有料)ですが、平日の午前中とあってガラ空き。
<御笠川を泳いでいたカモ>
しかしこの先にある大型専用駐車場には観光バスがたくさん止まっていて、表参道は結構な賑わいです。
<太宰府天満宮表参道>
鳥居をくぐり境内に入ると、わわっ!
<梅香る境内>
もう梅が咲いている!
早咲きのものは既に満開で、全体的に5分咲といった感じでしょうか?
<梅の花>
ふんわり漂う梅の香を堪能しながら、太鼓橋を渡って御本殿へ。
<太鼓橋>
<梅の花と心字池>
楼門にはひょうたんを模った厄除祓門が。
<楼門にある祓門>
なぜにひょうたんかというと、太宰府天満宮には梅の木の下で「ひょうたん酒」を飲むと難を免れるという伝承があるそうで。(ゆえに境内には厄除けひょうたんがたくさん奉納されている。)1月26日~2月29日の「節分厄除祈願大祭」期間中、厄除祈願を受けた人はお祓いの後ご神木「飛梅」の下でひょうたん酒がいただけるとか。
ありがたく厄除祓門をくぐり、仮殿前へ。
<仮殿(御本殿改修工事中で設けられた仮の本殿)>
二拝二拍手一拝。
無事新しい年を迎えられたことを感謝します。
お参り後ご神木である飛梅のもとへ。
<飛梅>
極早咲きの「色玉垣」という品種だそうで、1月12日に開花の便りが届きましたが(この辺りではニュースで報じられる)
<満開!>
これまでなかなかタイミングが合わなかったけど、ようやく満開の飛梅を見ることが叶いました。いや~、見事です。
摂社末社に参拝し
<摂社末社(お気に入りスポット♪)>
大好きな天神さまの杜を抜けて
<天神さまの杜>
天開稲荷社へ。
<天開稲荷社>
奥の院までしっかりお参りしてから
<天開稲荷社奥の院>
幟がはためく坂道を下り
<幟がはためく天開稲荷社参道>
北神苑へ。こちらも梅の香が漂い、いい気持ち。
<北神苑の梅の花>
太宰府天満宮の境内には約200種、約6000本の白梅・紅梅があるのですが、これらは全て奉納されたものとのこと。太宰府には初老(数え41歳)の男性と還暦(数え61歳)の男女が、厄除けに献梅する「梅上げ」という習わしがあるのだそうです。
人々の道真公を想う気持ちと、梅守(うめもり)さん(梅をお世話する人々)のお蔭で(なんせ6000本!)、こうして美しい花を見ることができるのですね。
<ピンクもかわいい♪>
北神苑から再び御本社に戻りお言葉(おみくじ)をいただきます。
<太宰府天満宮のおみくじ>
季節によって色が変わる太宰府天満宮のおみくじ。この日は白(スタンダード)でした。1月~3月は梅をイメージした桃色なのですが、節分厄除祈願大祭期間中だからでしょうか?
さて、気になる中身は―
<一番 大吉>
昨年秋に引き続きありがたい結果に。
【「特別受験合格祈願大祭」のイメージカラーで青色でした】
これをモチベーションにがんばります!
その後曲水の庭のある東神苑を周って帰路につきました。
<曲水の庭>
こちらも白、紅、薄桃色と様々に咲きほころび、一足早い春の装い。
桜のような華やかさはありませんが、控えめな美しさというか奥ゆかしさというか・・・ 万葉人が好んで歌に詠んだ気持ちもわかる気がします。
風もなく、うらうらと暖かい1日。
たくさんの梅の花に癒されたさいふまいりでした。
おまけ
この日のランチは「青空食堂」さんで
<青空食堂筑紫野店>
ガッツリさがり定食を。
<さがり定食>
ご飯は麦飯と牛めしの2種類。
しかも、ご飯と味噌汁、漬物はお替わり自由という、なんとも太っ腹!
かなりお腹いっぱいになりましたが、盛りだくさんのモヤシで罪悪感0です。(笑)