3月29日、日峯(ひのみね)神社を訪ねました。
実はこれが2度目の訪問。初参拝は3月9日でした。
<日峯神社(3月9日撮影)>
2月から所用で北九州市に出かけることが多く、相方が地図で偶々みつけ「なんとなく気になるから行ってみたい。」と言ったのがきっかけでした。
日峯山の麓に鎮座する日峯神社。
<日峯神社境内(3月9日撮影)>
元々神殿は山上にありましたが、参拝に不便ということで宝暦10年(1760年)当社を下宮、山上を上宮としてお祀りするようになったとか。
創建は社記によれば貞観2年(860年)。隠岐島焼火神社の神、大日霊貴命(おおひるめのむちのみこと/天照大神の別名)を日峯山山上に勧請し、彦火々出見命(ひこほほでみのみこと/山幸彦)、火酢芹命(ほすせりのみこと/海幸彦)2柱の神を鎮斎したのが始まりという。
<日峯神社御社殿(3月9日撮影)>
「御祭神が天照大神に海幸山幸とは珍しい取り合わせだな。」と思ったのですが(←失礼)、日峯山はつくづく不思議な御山で。その昔隠岐島焼火神社の神・大日霊貴命が山上に降臨し、朝夕3つの岩(琵琶岩、上臈岩、国見岩)に腰掛け琵琶を弾いて四方を鎮められていたとも、
<上臈岩(配水地築造のため昭和55年上宮から境内地に祭祀)>
山幸が失くした兄・海幸の釣針を探して海辺を彷徨った際、立ち寄ったとも伝えられています。
【「古事記」に語られる海幸山幸のお話】
日峯山は標高113mと小さな御山ですが、古来は九州北部唯一の火山系に属しており往時は火山活動が盛んで、その噴煙は玄海から壱岐対馬、さらには唐国まで及び日韓航行の船舶にとって自然の灯台になっていたそうです。
<日峯山遠望(3月9日撮影)>
縁起にも海上で暴風に遭い深い霧で視界不良となった船が日峯山の山上に現れた火のお蔭で遭難を免れたとあり、日峯山が古人にとって特別な山だったことが伺えます。
<「導きのお神さま」と記された巨大絵馬(絵がかわいい)>
拝殿に進み二拝二拍手一拝で参拝。
<拝殿(3月9日撮影)>
拝殿の幕には御社紋の蔦と、霧で遭難した船を神火により導き救ったという縁起書を元にした導き紋が描かれていました。
<拝殿に掛かる扁額と幕(左:導き紋、右:御社紋の蔦)>
たくさんの境内社が祀られていることからも
<境内社(左から菅原神社、山祇神社、貴船神社、福智神社(保食神))>
<境内社(左から稲荷神社、市杵島神社、疫神社(禍津日神)、庚申塔)>
いかに当社が歴史の古い、そして崇敬の篤い神社であるかが感じられたのですが、辺りに漂う雰囲気はなんともやさしくて・・・
<美しい花手水(3月9日撮影)>
居心地の良い神社でした。
さて、今回再訪した理由はこれ。
<鈴開祭の案内(3月9日撮影)>
【鈴開祭(すずびらきまつり)】
新年祭の別名。春の耕作を行う前にこの1年の気候が順調で、五穀豊穣とあらゆる生産物の増進を祈る祭。
案内板に「桜のライトアップ」とありまして。
確かに辺りを見回すと境内はほとんど桜の木で、これだけ咲いたら実に見事だろうなぁと。(本当はお祭りの日に来たかった~)
それでは日峯神社の桜をどうぞ♪
まさにこの世の春。
こんなにも美しい光景に出会えるなんて、導きの神様に感謝です。
おまけ
3月9日のランチは北九州の人気店「銀河のチャンポン」の
<銀河のチャンポン>
カツのせ焼きそば。
<カツのせ焼きそば>
チャンポン屋さんなのに、なぜか大半の人が頼むという焼きそば。(笑)
太めの麺に甘辛ソース、生卵を絡めると絶妙な味わいです。サクサクのチキンカツがまたうンまい♪鉄板で提供されるので最後まで熱々でいただけます。
人気なのも納得の1品でした。
・日峯神社:福岡県北九州市八幡西区浅川日の峯1丁目8‐8 HP
・銀河のチャンポン:福岡県北九州市八幡西区八枝5丁目4-20