「余計なお世話」~鴨にサンクスシリーズ13~ | さらさの「粗野がーる」

さらさの「粗野がーる」

アメーバの携帯ゲーム「艶がーる」の主人公を、28歳・恋愛偏差値20の女性に置き換えた実験的小説を書いています。

あくまでフィクションなので、深く考えずに読んでください

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「え、部屋をかわりたい?」


バレンタインデーの翌朝。
朝食の席で。
目の下に隈を作った沖田の訴えを、近藤が鸚鵡返しにした。


理由を尋ねられると、寝付けないと言う。

ちなみに、近藤家の部屋割りは、一階にある和室が近藤。
その真上が、新婚土方夫妻。
その両隣にそれぞれ、沖田と永倉となっている。


故に。
どうして寝付けないのかと問うた近藤に、隣の声が・・・と言いかけた沖田の口を、土方は慌てて塞いだ。

まあ塞ぐまでもなく、キッチンでさくらが鍋をひっくり返した物音のせいで、沖田の声はかき消されたのだが。

それでも、永倉の耳には届いていたらしく、ぶっと噴き出した彼は、「俺も眠れないー」とニヤニヤ笑った。


「嘘つけっ。お前はでけぇイビキかいて寝てんだろうが。こっちまで聞こえてんだよ」


永倉に噛みつく土方を、寝起きのぼんやりした顔のまま怪訝な顔をしてみやった近藤は、「なんだか知らんが、二階の部屋割は好きにしてくれ」と、着替えをしに自室に消えた。

その後を、さくらが追って行く。
また今日も、ネクタイを結んでやるのだろう。

そのどうにも羞恥に耐えられないといった、いたたまれな気な様子を見て、土方は沖田に蹴りを入れた。


「お前、そういうことは近藤さんじゃなくて俺に言え」
「痛いっ。なんで、土方さんに? 家主は近藤さんでしょう」


わかっている。
沖田にそんな気づかいを求める方が無駄なのは。


「そもそも、土方さん、さくらさんに何してるんですか? 時々泣き声が聞こえますけど」
「・・・・・・・」


本気で言っているのだろうか。
多分、本気なのだろう。
沖田の星では、性教育が行われていないらしい。

朝からどっと疲れを感じて席をたった土方を、「信じられねぇ」と呟きながら永倉が追ってきて。

「土方さん、これやるよ。遠慮なくつかってくれ」と、名刺のようなものを手渡された。

確認したそれは、いわゆるラ●ホのポイントカードで。

いらねぇよっ、阿呆!!」


突き返しつつ、土方は思った。

タ●ホームより、取り急ぎエイ●ルに行こう・・・・・・。


おしまい(・∀・)

 

14に続く