アルティメットというスポーツの効果(陸上競技に関して) | 陸上競技クラブ オホーツクAC/キッズ監督 金子航太のブログ

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走幅跳が専門のアスリート「金子航太」が,毎日のいろいろ「ん?」って思ったことを,コーチの視点とアスリートの視点から綴ります.

オホーツクキッズは主に陸上競技をメインに活動をしているスポーツクラブです.

その中でも特殊なのですが,陸上競技以外をメインに活動をしている「Uチーム(アルティメット)」というチームもあります.

 

アルティメットとは「7人対7人でおこなうチームスポーツでコートの両サイドにあるエンドゾーンと呼ばれるエリアでディスクをキャッチすれば得点が入るスポーツ」です.

 

アメリカンフットボールやバスケットボールに似ていますが,接触は禁止で,セルフジャッジで試合を進めることもアルティメットの特徴です.

 

オホーツクキッズではこのアルティメットに取り組むチームがあり,なんと2023年には全国大会初出場で全国準優勝の快挙を達成しました!本当に子どもたちはすごい!

 

このアルティメットをオホーツクキッズで取り組むようになったのはいくつかの理由があります.

 

1つ目は北見市に日本人初のプロのアルティメット選手として海外でプレーをした佐藤貴志さん(現在はUチームのヘッドコーチ)が在住をしていたこと.本物からの指導は子どもたちに大きな影響を与えてくれます.

 

2つ目は陸上競技にはない前後左右の動きが満載なのが決め手です.

これによって足首周辺の筋肉群が鍛えられます.陸上競技だけではできないトレーニング効果を獲得できます.

 

3つ目は「コミュニケーション能力の向上」です.

球技は陸上競技とは異なり,仲間との連携が必要不可欠です.

作戦をたてたりやパスをする際に仲間の名前を呼んだり,仲間と相談をしたりしなければいけません.コミュニケーション能力は陸上競技でも実はかなり重要です.なぜならば,コーチからのアドバイスを理解するためには選手とコーチが互いに通じ合わなければいけません.

 

大きく考えるとこの3つを目的にアルティメットをメインにするチームを設立しました.

2019年発足なので2024年で5年目のチームになります.

 

Uチームに所属をしたメンバーで陸上競技と両立しながらおこなったのは19名.

その19名がどのような成長を果たしてくれたのか・・・.

 

全国大会への出場 18名中4名

北海道大会入賞 18名中12名

北海道大会出場 18名中18名

 

アルティメットをおこなったからここまでの成績がでたのか.

それはしっかりと今後も経過を追っていかなければわかりません.

それでもこの数字を見るだけでも,陸上競技へアルティメットが与える影響としては説得力のあるものが多いと思います.

 

アルティメットに限らず,球技系では同じような影響は大きいです.

例外は野球のみ.前後左右へ動きはしますが,その回数は多くはないので(打者が打った際の守備などのみ),バスケットボールやサッカーやアルティメットと比べると足首周辺の筋肉群が鍛えられる効果は低いと思います.

 

いずれにしても球技と陸上競技の二刀流が与える影響は大きいかと.

アルティメットというスポーツの効果(陸上競技に関して)は現時点ではこのようなものになっています.