ガイアの法則 ~ 千賀 一生 | 自分に還る。

自分に還る。

読んだ本の感想など。

$自分に還る。

意識とは、自らの意識領域を拡大することによって進化するのだ。
生命体意識の完成とは、完全なる自由意識の実現にある。


宇宙においてはスピンそのものが愛なのだ!
それゆえ、すべてはスピンから始まるのだ。


あなた方現代人はスピンを物質の運動としてのみ認知しているが
宇宙におけるスピンとは、この宇宙が行う無から有への発動であり
その発動は、固有の時間と固有の空間の形成現象に等しい。

宇宙は循環だ。
春夏秋冬は繰り返され、すべての時には循環がある。
この終わりのない循環が宇宙の秩序であり、宇宙の恒久性のゆえんだ。
この宇宙のすべてはスピンを機軸に展開するのだ。

次のようにイメージするのだ。
まず空間がある。そしてその中にある空間の一部、たとえば素粒子、
あるいは地球のような存在を、存在ではなく空間の領域としてイメージ
すればよい。
それをイメージの上でスピンさせてみる。
すると、スピンさせる前は何もない空間であるが、スピンがはじまると
何もない空間であることに変わりはないが、ある現象が発生することが
わかるだろう。

それは境界面の成立だ。
空間スピンは、スピンする実体とそうでない外界の、両者の相対関係
によって成立する。
そしてその境界面、すなわち界で仕切られた領域世界は、絶対自立の
運動を成立させることになる。
これが宇宙が持つ自立スピンの原理、すなわち私たちが『聖なる働き』
と呼ぶ物質生成の働きなのだ。

この働きゆえに私たちシュメール人は円を宇宙の象徴とみなしてきたのだ。


この空間こそが、宇宙という広がりそのものであり、あなた方が存在と
して認識する物質は、むしろこの空間という宇宙の実体の中で生まれた
異質な空間スピン領域、すなわち、それは母胎に子が孕まれるような
いわば、宇宙が自らの内部に孕み続ける自らの似姿としての別空間、
ないしは別空間の集合体なのだ。

宇宙が生み出すスピンは、自立した空間と同時に、自立したそれ自体の
時間単位を形成させている。

現象と言う現象は、時間と空間というたった二つの広がりの部分的
変形にすぎない。物質も当然そのひとつなのだ。
自立する秩序空間の成立、これが物質の根源であり、生命の根源なのだ。

コマを思い浮かべるのだ。
コマは回さなければただ横たわっているだけだ。
しかし、回転させるやいなや、自立的に動き回る存在と化す。
その姿があたかも生き物のようであるとはあなたも感じたことがあるだろう。
意識の発生はこれとよく似ている。
あなた方は、生命と物質の違いの一つとして、自ら活動する存在なのか
どうかという識別をしている。
空間スピンの発生をこのあなた方の識別でとらえてみれば、宇宙とは
何かにあなたも気がつくだろう。

空間が、次々と発生する空間スピンに満ちた世界であるということは
空間は自らも命を営む子宮のようなものであるということを意味している。
死んだように静止した世界ではなく、自ら生き生きと休みない活動を
続ける生きた世界、それが空間なのだ。


あなたの意識は今、宇宙の意識と共鳴し合っている。
この状態に入ると、人間は自ら真理を直観することができる。

真実は、そこに偶然というものを差し込む余地はないのだ。
秩序という秩序のすべては、最初から空間というこの宇宙の本質に
秘められているのだ。

宇宙空間は、この宇宙本来の実体であるために、人間に直接的に
真理を実感させる性質がある。
重力空間内では、意識は様々な二次的波長の影響を受けてしまうが
それらから解放されるからだ。


物質とは、絶えず脈動する見えざる意識の広がりであり、
空間とは、限りなく透き通った交響曲を常に奏でる透明なる組織体なのだ。

人間の意識は、その本源に出会い、触れ合うたびに豊かさを増すのだ。
その奥には、あなた方の想像も及ばない至福の領域が広がっているのだ。


小さな子どもがコマを回すたびに悦びに浸るように、
宇宙空間にとってスピン自体が悦なのだ。

宇宙における万物の創造は、常にこうした悦の中から生まれる。
子どもの感覚は宇宙の性質に近い。この宇宙は巨大な至福のスピンなのだ。

人間は、真の本質に繋がらない限り、才能も自信も生まれはしない。
誰かに褒められて自信がついたり、逆にけなされて自信を失ったり、
外界に左右される不安定な自信は、宇宙から切り離された自尊心にすぎない。
しかし、巨大な愛から生じるそれは、ゆるぐことのない宇宙の意識そのものだ。

真実の自信と、その自信から生まれる信念は、必ずこの宇宙に新たな
世界を誕生させるだろう。


***************************


この宇宙意識の実現は、地上においても不可能ではない。
地上でこの共鳴へと至る方法を、あなた方の祖先はかつて完全に
把握していた。

あなた方の存在としての脈動は、宇宙がそうであるように、本質的
スピンによってもたらされる。
彼らは、現代のあなた方が単なる舞踏としか認識できないであろう
その行為によって、あなたが今体験している宇宙意識を地上に実現する
ことができた。

一定の法則に基づく彼らのそれは、スピンエネルギーの脈動と、それに
よる空間意識への共鳴そのものだったのだ。
舞踏が彼らのアニミズム文化の必須項目であったのはそのためだ。

これから生まれようとする新文明の誕生には、このかつての
体験的集団文化の新たな復活が必須となる。

あなた方が織り成す真のエネルギースピンは、地球というソウルの
新たな次元を開くことになる。
そのときには、知識や理屈、あるいは単なる技能や書物による学びは
不要のものとなるだろう。

あるいは、病気の治癒、カウンセリングや意図的なセラピーの類も
不要となるだろう。なぜならば、それらが求めるすべての要素は、
空間意識との共鳴によって達成されるようになるからである。

幸福な感覚は幸福な状況を引き寄せる共鳴力を持っている。
宇宙は、宇宙と共鳴したその次元に応じ、結果的世界における相応の
共鳴力を人間に与える。
共鳴とは現象化の力なのだ。

それゆえ、あなたが今体験している宇宙次元の一体性は、深い幸福感
を伴いながら、あなたの魂が必要としている物事を、あらゆる点で
成就させてゆくことになるだろう。


ガイアの法則 ロスチャイルド、フリーメーソン、アングロサクソン――なぜ彼らが世界のトップなのか.../徳間書店

¥1,680
Amazon.co.jp