最近、新聞の折り込みチラシを見ていて、いろいろと気づくことがありました。
中でも、素晴らしいチラシなどを見ると、感心しながら見てしまいます。
素晴らしいチラシとは、非常にきれいにレイアウトされ、各パーツがバランスよく配置されています。
うまく空間づくりができているというか、安売りだけではなく、見ていて楽しい、というか、心地良いデザインですね。
こういうふうに、考えられてデザインされた折り込みチラシなどを見ると、まだまだ、チラシでやれることはあるんだぁと、思ってしまいます。
私も、昔は、かなりチラシを作っていましたが、このような素晴らしいデザインは、なかなかできませんでした。
そこで、どうすれば、このようなきれいなデザインの折り込みチラシを作ることができるのか、考えてみました。
最近見た、きれいな折り込みチラシを、じっくりと見ていると、各パーツのデザインは、それほど凝った作りには、なっていません。
あっさりとして、それほど力んで作られたデザインではないような気がします。
つまり、デザインを勉強した人間であれば、作れないことはないような印象を受けました。
確かに、そのようなデザインが、いざ、実際に自分でやろうとすると、難しいのは、よくわかっています。
それでも、きちんとしたデザイン手法を使ってまとめれば、それなりのチラシは、できるような気がしたのです。
そこで、私の経験をもとに、さらによくよく考えてみると、もしかしたら、デザイン以前の問題があるかもしれない、と思い至りました。
ようは、デザインを含む、折り込みチラシ作成のダンドリの問題ではないか、と考えました。
私が、折り込みチラシを作っていた時は、とにかく時間がありませんでした。
連日、夜遅くまで残業していましたし、徹夜することもありました。
そういった疲れた頭と体では、なかなか良いデザインは、生まれにくいと思います。
また、それだけ苦労して作り上げたデザインも、たびたびの変更・修正で、つぎはぎだらけになりました。
確かに、仕事ですから、変更や修正は仕方がないのかもしれません。
しかし、全体のレイアウトが、ある程度、決まった後での部分的な変更は、全体のバランスを崩します。
それでも、広告主さんや営業さんは、全体的なデザインよりも、内容である目玉商品や、値段のインパクトなどを、重要視しました。
そこで、今、改めて、折り込みチラシをデザインするうえで、大切なことが見えてきました。
それは、全体の仕事の流れ、仕事の組み立てだろうと思います。
まず、ある程度の時間的な余裕を確保することは必要です。
それが難しいと言われるかもしれませんが、やはり、ある程度のクオリティのものを作るには、時間とお金がかかります。
別の言い方をすれば、折り込みチラシなどの広告に対する見方や価値観が、低すぎるように思います。
そこで、やはり、余裕のあるスケジュールや工程を、しっかりと確保する、ということが大事だと思うのです。
そして、変更や修正が、極力、発生しないようにする。
もちろん、変更や修正があってもいいのですが、それは、本格的な紙面のデザインがはじまるまでに、しっかりと、かためておくべきでしょう。
このように考えると、デザイン制作も、つくづく、チームワークが大事だな、と思います。
大学や専門学校で、デザインを学んで、制作していた頃は、自分対作品、というような一対一の関係でした。
もちろん、先生からの評価というものもありますが、よほどひどいものでない限り、最低限の点数は、いただけたと思います。
そのため、あくまでも自分基準というか、厳しい言い方をすれば、自己満足となります。
しかし、社会に出て、デザインの仕事をはじめると、デザインは、大きな制作工程の一部であることを実感します。
デザイナーも、その流れの中の一人にすぎません。
つまり、他からの影響を強く受けますし、自分だけでは、どうしようもないことが多いのです。
そして、それが自分のデザインにも、大きく影響してきます。
つまり、良いデザインを作りたかったら、自分一人のスキルだけを磨くのではなく、仕事全体の組み立て、ダンドリを見直してみましょう、ということです。
もしくは、自分で一人でできるような仕事、例えば、私のやっているようなネットビジネスにチャレンジしてみるのも、いいかもしれません。
デザイナーの場合、ついつい、目の前のデザインのことばかりに、目がいきがちです。
しかし、本当に良いデザインを作りたければ、もっと広い視野を持って、今の仕事全体を見まわしてみてはいかがでしょうか。
そして、仕事の流れを整えてみる。
遠回りに見えるかもしれませんが、それが、良いデザイン、良い広告を生み出すための最善の方法かもしれません。