新聞の折り込みチラシを作っていて、苦労したこと | デザインの基礎と実践的な技術を紹介!デザイナー志望の方へ

デザインの基礎と実践的な技術を紹介!デザイナー志望の方へ

デザインに必要な基礎デッサンから、主にグラフィックデザインの基本から応用まで、実践的なテクニックを解説。また、デッサンやデザインに役立つ技法書も紹介します。

 若い頃、広告デザインをやる中で、新聞の折り込みチラシも、たくさん、作成していました。


 よく新聞の中に、近所のスーパーのセールや、不動産の案内などが、チラシで入っていますよね。


 あのようなチラシを、毎日、作っていたんです。



 チラシを作りはじめた頃は、けっこう、おもしろくて、楽しんでデザインしていました


 なんといっても、自分がデザインし、そして、作成した印刷物が、多くの人の目に触れ、そして、生活に役立っている、ということが、うれしかったんです。


 それに、自分の生活圏の中で、自分の作成したデザインが、流通しているということは、なんとなく、社会と関係している、世の中で働いていて役立っている、という実感があったんです。



 確かに、全国規模のマスコミなどを通して、自分のデザインや広告が広がっていくのも、素晴らしいと思います。


 しかし、私は、若い頃から、なんとなく、そのような大規模なものは、手が届かないかな、というか、どこか遠い世界のことのように考えていました。


 それは、このようにネットを通じて情報を発信するようになっても、感覚的には、同じなんですね。


 確かに、ネットという広大な世界の中で、情報を発信しているんだけれど、読んでくれている人は、自分と近い人たちだけなんだろうな、と。


 チラシ制作でも、ネットでの情報発信でも、受け手の方を具体的にイメージできて、身近に感じることができるというのは、幸せなことだと思います。



 チラシ制作の話に戻ると、最初は、やりがいがあったのですが、だんだんと、苦しくなってきました


 やはり、スケジュールのキツさと、仕事量の多さに、押しつぶされたんですね。



 私がやっていたチラシ制作の場合、とにかく時間がないのに、なかなか原稿がそろわなかったり、お客さんである広告主の方から、OKがでなかったりしました。


 そのため、修正も多くなるし、印刷の工程スケジュールも、きつくなるのです。


 広告主の返事待ちで、遅くまで残り、そのあと、変更・修正などをあわてておこなう、ということも、たびたび、ありました。


 修正も、少しであればいいのですが、それまで作ってきたものを、大きく変えるとなると、大変です。


 お客さんの中には、実際に広告を、かなり具体的に作り上げてみないと、わからない、という方も、いました。


 そのため、レイアウトをして、かなり完成品に近いものを作るのですが、イメージと違うなどの理由で、作り直し、ということもありました。


 今から思えば、デザインの問題というよりも、仕事の進め方というか、段取りの問題だったのかもしれません。



 また、チラシの場合、どうしても値段勝負、ということになります。


 だから、他店が安い値段で、売り出そうとしていることがわかると、そこからさらに値下げしようとして、値段の修正が入るわけです。


 そのため、チラシの場合、商品と値段を、いかにインパクトがあり、また、見やすくレイアウトするか、ということになります。


 そうなってくると、チラシのデザインも、だんだんとパターン化されていきます。


 あとは、いかに値段を派手に見せるか、とか、いかに、効率的に、チラシを作成するか、ということになってきます。


 そこに、創造性というか、クリエイティブな要素というのは、本当に少なかったんですね



 そのため、やっているうちにだんだんと、これは、機械的な作業だから、自分のような人間がやらなくても、プログラム的に出来るんじゃないか、と思うようになりました。


 ちょうど、DTPなどが普及してきた時期だったので、プログラム的にできそうな気がしました。


 調べてみると、他にも同じようなことを考えている人がいるらしく、すでにそのようなソフトも存在していました。


 ただ、価格が高くて、なかなかすぐには、手が出ないな、という印象を持ったのを覚えています。



 結局、最後は、体調を壊してしまい、チラシ制作からは、身を引くことになりました。


 しかし、チラシを作る経験をしたことで、広告について、もっと勉強しなくては、という思いが、強くなりました。


 その後、広告やコピーライティング、マーケティングを勉強して、ネットビジネスで、活かすことができました。


 そこで得た知識や経験を、ぜひ、これから共有していきたいと思います。


 なにより、広告のおもしろさ、そして、広告デザインの素晴らしさを、お伝えしていく予定です。