ぢゅです。どもども。
今回は「時短」について書いていきたいと思います。「時短(じたん)」は時間短縮の略語です。何かと忙しい現代では、調理の時短(インスタント食品、切り売り野菜)、家事の時短(掃除ロボ、ノンアイロンシャツ)、購入の時短(アマゾン)、購入判断の時短(定期購入型サービス=サブスク)、買い出しの時短(ウーバーイーツ)、通勤時間の時短(リモートワーク)…と、様々な時短ニーズを捉えたビジネスが次々に生み出されています。
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さて、ソシャゲの世界においても「時短」はよく聞く言葉です。多くのソシャゲでは、随所に時短機能が設置されており、そのそれぞれが課金にリンクするよう作られています。ここでは、プレイヤーのニーズとそれぞれの時短機能との関係性について簡単にまとめてみようと思います。
1.ビギナーから上位プレイヤーにいち早く到達するための時短
これは、「楽をして成長を実感したい」というニーズ、「優越感を持ちたい、勝ちたい」というニーズに応えるための時短です。実際の時短機能については、以下のような例があります。
・ブーストアイテムの販売(効率アップ)
…獲得経験値が2倍になるアイテム、
ドロップ量あるいはドロップ率が2倍になるアイテム等
・強化アイテムの販売(時間を要するプレイのスキップ)
…本来はドロップで入手する進化用アイテムを課金販売する等
・ガチャ等による強いキャラや装備品の販売(プレイヤースキルに依存しない部分の強化)
2.プレイ可能になるまでの待ち時間の短縮
これは主に、「現実逃避したいのでもっと遊びたい」というニーズ、「他の人より早く遊んで目立ちたい」というニーズに応える時短です。以下ようなの例があります。
・課金によるプレイ回数回復
…クエスト周回に必要な「体力」を回復するアイテム、
1日の実施回数に制限を加えている機能の制限解除アイテム等
・課金による障害物除去
…次のチャプターに進むために3日間待つ必要がある制限の解除アイテム、
完成までに2日間かかる建造物を即時に建設するアイテム等
・課金による早期プレイ開放
…1週間後に通常リリースする商品をいち早く課金でのみ入手できる等
お気づきの方も多いと思いますが、ここに列挙した待ち時間の時短は、そもそも待ち時間が無ければ、課金する必要がないものです。つまり、課金を意識し、運営側が意図的に設置している制限なのです。ソシャゲの運営にも費用がかかりますので、一定量の課金が必要となります。ですので、課金プレイヤーを優遇するために、非課金プレイヤーを制限するような機能が設けられます。
上記の「課金による早期プレイ開放」は、シャドウバースというTCG(トレーディングカードゲーム=対戦カードゲーム)でも実装されています。シャドウバースでは、定期的に大量の新カードをリリースすることで、プレイヤーにそれまでとは違った楽しみ方を提供します。この新カードの塊のことを、新弾(しんだん)と呼ぶことがあります。「新弾の実装ができているなら、さっさとリリースして欲しい」と感じるプレイヤーを横目に、新弾リリースの数日前に「プレリリース」という形で、課金でのみ先行販売します。
シャドウバースのようなTCGは、プレイヤー自身がデッキと呼ばれる複数枚のカードセットを組み上げ、それを用いて対戦を楽しみます。デッキを構成するカードの組み合わせはほぼ無限にあるため、新弾のリリース時点では、どのカードが強いか、どんなカードの組み合わせが強いかは、わかりません。強いプレイヤーになるためには、いろいろなデッキを試すことで効果的なカードの組み合わせを探し出すと同時に、何度も繰り返し対戦することでカードの特徴や細かな動きをプレイヤー自身が身につけなくてはいけません。ですので、いち早くプレイできるということは大きな価値があるのです。
プロのシャドウバースプレイヤーだけでなく、賞金大会への出場を目指すプレイヤーは、このプレリリースを活用し(つまり、課金し)、個々の熟練度を高めます。まさに、eスポーツですね。
↓ シャドウバースの新弾プレリリース画面 (クリスタルという課金通貨でのみ購入できる)
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今回はここまでです。
ではでは、課金は計画的に!そして、次回もお楽しみに。
ばいみー