ピンナップガールと人妻
人妻が流行らしい。
信じてはいけない。
感動社は世情には非常に疎い。
十八歳以下立ち読み禁止雑誌の
コーナーでは、
ロリ顔巨乳の美少女系雑誌がなりをひそめ、
人妻美熟女が花盛りである。
以前にも書いた。
第二次世界大戦後の
アメリカのピンナップガールアートにも、
同じようなことがあった。
自家用自動車の普及、
家事の電化などにより、
アメリカが豊かで華やかな1950年代、
ゴールデンエイジを迎え、
主婦が家事の奴隷から、
家庭の主人となったのだ。
夫人の名前は静江と言った。
「奥さん、、、」
平作老人がにじり寄る。
「お、およしになって」
静江夫人が後ずさると、
上品な小紋の裾が乱れ、緋色の襦袢が覗く。
平作老人のしみだらけの
醜い枯れ枝のような腕がのびる。
その刹那
静江夫人の高く上げた膝を軸にして
真っ白な足袋が弧を描いた。
修斗の蹴りである。
「ほげええ」
静江夫人の足の甲を
顔面の急所、人中にうけて
平作老人は血を噴きながら崩れ落ちた。
なんてことをしている場合ではない。
いまはアメリカの話をしている。
そんなわけで今回は静江夫人である。
それじゃあ。
