「味」というもン。
「味」と言うもンがある。
食べ物ならスパゲッティーが好きだ。
パスタなどではない。
すぱげってぃーだ。
アサリの入っているスパゲッティーが好きだ。
学食にそれしかなかったのだ。
パエリアなどと言う焼き飯モドキのようなものはあるのに、
スパゲッティーはアサリの入っているやつしかなかった。
毎日食べた。
それはもう牛のようにわっしわっしと食べた。
そのせいでアサリの入っているスパゲッティーには
少々うるさいぞ。
一晩中飲んで歌って騒いで
不二家のペコちゃん人形に
ドロップキックかませられるほどうるさい。
そのうるさいではなかった。
アサリの入っているスパゲッティーはボンゴレと言うのだ。
その程度にうるさい。
でまあ、なンだな。
いろんな店でいろんなアサリのはいっているスパゲッティーを食べたが、
おいしいとおいしくないの区別はつくけど、おいしいとすごくおいしいの区別はつかない。
人間の舌なんてそんなもンだと思う。
食べ物のことをとやかく言えるのは、
じいさまの代からお抱えの料理人がいるやつか、ひと財産、食べつくしてしまったやつぐらいなもンだ、
と貧乏舌の感動社は思うよ。
あれピンナップガールはどうした?
まあいいや。
それじゃあ。
