モオツアルト・アリア 5 | 神鳥古賛のブログ

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古典。読めば分かる。

 ヴオルフガング・アマデウス・モオツアルトのコンサート・アリアの数あるうち、その日本語版を適宜作成せんとす。そのソプラノ編。







   アリア「いで、な渡りそよ」K272



 いで、な渡りそよ、その川波を、


 我が心のおもかげよ。


 いで、な渡りそよ、その川波を矣。


 渡り川の彼の岸へ、


 おもかげ、我が身に添へ、


 いざ給へ、給へ、この我れと。


 いで、な渡りそよ、


 とまれかし矣。






   アリア「何しかも、湧き出づる」K294



 何しかも、湧き出づる、


 かなしらに、思ふ心、


 うつろひて、謎めきて、


 生(あ)れにしや、胸のこゝに、


 渦巻きぬ、血の道と、


 思ひは駆け巡り、


 何しかも、湧き出づる。



 うちにもたぐる


   心しらひの過ぎたる、


 満ち足りな為(せ)そ


   情けのみとは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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