審判奇譚 第八章43 | 神鳥古賛のブログ

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古典。読めば分かる。

 しかるに亦た、ブロク、これを覚るに力及ばずと云はんか、さなくば亦た、覚るは覚れども、およそ、このうへなく弁護の士を恐れたりと云はんか、


しからば、何ゆゑ、この男よ、弁護の士を欺くほどに、うたゝ悪賢く、さなくば、うたて肝太く、


これなる弁護の士のみならず、ほかにも弁護を頼みゐたるを、如何なればか、隠して恥ぢざるや。


如何なればか、尚し、この我れに、吠え立つるが如き仕業を為し得るものぞ。


何となれば、これは、今にも、此奴の秘め事を顕はに為さんも、思ふがまゝなればよ。


しかるを、あるべきか、ブロクたるや、そのうへを越す事までもしてける。


弁護の士の臥しどのもとへとい行き、それにて、Kを嘆き、そしり言し始めたれ。


「弁護の君よ、」と彼れ云ふ、「これなる男の、それがしに、如何なるもの云ひを為すや、御聞き及ばれ給ひしや。


この男の公事沙汰なんど、未だ時の刻みもて数ふるに耐ふるばかりなるに、五とせも訴へ事にかゝづらへる、それがしが如き者に、教へを垂れんと宣へれ。


それのみかは、それがしを罵りあざけりたれ。ひとつとてわきまへ知らざる奴つこが、ものゝ仕来たりや負ふべき事や、裁きの司の慣はしの求むる事を、


及ばずながら、力を致して、つばらに習ひ来たる、それがしをば、罵りあざけりたれ。」となん。


「ひとの事に心をとむるなかれ。」と弁護の士云ふ、「さてありて、爾の正しと思ふ事をこそ為せ。」と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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