大地の歌 Ⅳ | 神鳥古賛のブログ

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古典。読めば分かる。

 グスタフ・マーラーの完成を得たる歌唱付き交響曲「大地の歌」の第四楽章の日本語版を作成せんとす。


こは、なほし推敲を要さんとす。



   「美しきかな」



 若きをみなら、花を手折れ


 摘み為す、花はちす、岸のへのかしこにて。


 蒼き繁みのうちに、円ゐしたれ


 束ぬる、束ぬる、花々は、膝のうへに、


 さて、さやぐ、たはれ、あざれて。



 こがね為す陽よ、あまねく照らせ


 光とたゆたふ水面に照り映えて。


 陽は照らしぬ、をみならの細身を


 つぶらなる目を、水鏡に。



 さて、そよ風、そよと頬を撫で


 はためかす、をみならの裳裾を


 ひと迷はしの香りを


 そらにしまき。



 おゝ、見や、何ぞ翔らふ、え男どもよ


 川端に猛き馬を駆りて


 陽の光と、まぶしく広らなる


 牧の蒼き木々の枝を縫ひ


 若人は、翔らんとす矣。



 或る馬は、盛りに盛りたれ


 足掻き且つ跳び上がらんとす


 花も草も震はしむる、蹄は


 踏みしだく、嵐の去る如く


 はい矣、上を下に跳ね回る


 熱くもいきれ、鼻嵐よ矣。



 こがね為す陽よ、あまねく照らせ


 光とたゆたふ水面に照り映えて。


 さても、眉目良きをみなは投げ掛く


 長きまなざしを、焦がすかに。


 むすめ心のつれなきは、ひとへに装ひしたるのみ。


 如何で、輝く、つぶらなる瞳


 をみなの影あるまなざしは


 なほも思ひの高ぶればこそなれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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