新型コロナで広がる格差  毎日新聞から (追記あり) | みんななかよく

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5月1日、毎日新聞のオピニオン面です。

3人の論者の論考が載っています。当ブログにも些かゆかりの赤木智弘さんも出ています。

https://mainichi.jp/articles/20200501/ddm/004/070/012000c 

 

 全体のリード部分。

 

>新型コロナウイルス感染が拡大し、緊急事態宣言が出される中、社会や家庭で深刻な「格差」問題が浮き彫りとなっている。貧困、ジェンダー、そして教育……。しかも「ステイホーム」が叫ばれる今、介入や支援の難しさもある。果たして、感染症は不平等のリトマス紙なのか。“コロナ格差”の現状と解決策を探った。

 

 発言している論者は以下の3人。(記事末尾に聞き手とあるから、取材して記者がまとめた記事ですね)

 

稲葉剛 (つくろい東京ファンド代表理事)

赤木智弘 (フリーライター)

三浦瑠麗 (国際政治学者)

 

 赤木さんが懐かしいので全部読んでしまいました。要約と感想は後で。

 

  (続き 5月5日)

稲葉剛氏の発言  見出し

「居住福祉」軽視 あらわに

 

赤木智弘氏の発言  見出し

「恐怖の平等」変革の契機に

 

三浦瑠麗氏の発言  見出し

「家庭の本音」 女性に負荷

 

稲葉氏の発言は、「ステイホーム」の「ホーム」自体が危ういという指摘。

最初に挙げられるのはネットカフェ休業の影響。

家はあるものの、収入が減り家賃が払えない人も大変。自治体の窓口業務も、感染拡大防止のため縮小していているそうです。

 

――我々支援者の側も、集めることが感染リスクにつながるため、2008年~09年の「年越し派遣村」のような集合型の相談会や宿泊支援ができない。――

 

「コロナ休校」中の自宅学習でもきゅじゅう環境で差が出ることも考察されています。

結びは、「居住福祉」の軽視というこれまでの問題が顕在化したという点です。

 

赤木さんの言うところは、以下です。

・誰もが新型コロナウィルスに「おびえる「恐怖の平等」の下にある。

・「恐怖」が本当に平等な社会を実現するきっかけになるかも。

・富裕層とは「10年後の生活設計を考える余裕のある人たち」、

・富裕層のほうが貧困層よりも今のリスクを恐れやすいかも。

・国民一律10万円給付の背景に、多くの人の不安の共有がある。

・10万円給付がベーシックインカムなどのきっかけになればいい。

 

三浦氏の話は、家庭内での女性の負荷増大を懸念する議論です。

家事分担の実態は女性に過重。家庭には社会的な施策は入りにくい。

突然の休校措置も、大半の男性議員の妻は専業主婦だから、両親が働くケースに想像が及ばなかったのでは、としています。

経済危機によるストレスで家庭内暴力は増えると想像される。弱い立場の人のリスクの増大も可視化すべき、と提案。

 

稲葉氏の話以外は、情報性はあまりない読み物だけど、巣ごもり用コンテンツとしては、なんでもいいのか。