ニューイヤー・コンサート(2012) | みんななかよく

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 元日の夜は、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート を見ていました。


 NHKの中継番組は、司会者にN響のオーボエ奏者の人と、ヨハン・シュトラウスおたくとウィーンフィルおたくとバレーおたくがゲストです。いろんな知識を披露していましたが、もともと疎いからあんまりピンとこない。


 今年の指揮者は、「奥さまは魔女」のダーリンに面ざしの似ている(似てない、似てない)人で、お茶目な演出がいろいろありました。

 最初の3曲は、ヨハン・シュトラウスの作品でも今までウィーンフィルが演奏しなかったものだそうです。

 「ラデッキー行進曲」などいろんなメロディをたちいれた作品。「美しく青きドナウ」の旋律が何度も出てくる作品などです。「ラデッキー」や「ドナウ」は最後に演奏するのが決まっていますから、最初と最後に同じメロディを聞くことになります。演奏会の全体にシンメトリカルな構成感を持たせるためか、同じ旋律が再帰することで周期的な印象をあたえ、演奏会がずっと続くような、開かれたような印象を持たせるためか。

 ともかく聴衆は、最初に恒例のニューイヤーコンサートの世界を強く印象付けられるでしょうね。


 ウィーン少年合唱団も出てきて、上から目線で(ウソです。オルガンの演奏台のところに立ったというだけです)歌いました。団員にアフリカ系の子もいました。東洋系の子もいたと思います。こういうところもグローバル化しているのですね。あんまり「日本がどうの」と了見の狭い事をいっていると時代に遅れる。


 曲目では、チャイコフスキーもありました。オーストリアの放送の番組マーケットとしてロシアシフトをしようという商売人の企画じゃないかしらん。



 毎年いろいろな趣向をこらすようになって、このコンサートはウィンナワルツのファンがその世界を堪能するとか、イージーリスニングクラシックを楽しむというだけではない広がりがあるように思います。

 19世紀後半の大衆的ウィーン音楽は、きわめてはっきりくっきりアイデンティファイできる音楽だと思いますが、多様で普遍なものでもあるのでしょう。

 その国に根差すとともに国境を超える。それが音楽だよねえ。 

 


追記 突発的にアクセスダウン(アップかな)実験。今週(7日までの週)は、月、水、金にエントリーをあげます。来週(14日までの週)は、火、木、土にアップします。