大阪府知事選挙、わたしの見回りコースのブログさんなどでは、「ゲッ!」「あんなの出るの?」「大阪出身として恥ずかしい」と言われていた橋下候補が当選しました。
まあ、財政赤字だの難しいことはおいておいて、テレビに出ている有名人なら投票しようというのは素直にミーハーなんじゃない?
確定結果は、
橋下 徹 無新 1.832.857
熊谷 貞俊 無新 999.082
梅田 章二 無新 518.563
高橋 正明 無新 22.154
杉浦 清一 無新 20.161
ですか。東京都知事選挙と似たパターンですね。自・公推薦の候補が無党派票を取り込んで圧勝。
民主と共産あわせても及ばない。
朝日の調査による投票分析。
(魚拓をとってまでずっと論じることもないでしょう)
http://www.asahi.com/politics/update/0127/OSK200801270047.html
ついでにメインの記事。
http://www.asahi.com/politics/update/0127/TKY200801270107.html
興味深かったのはここ。
政策面では太田府政の産業政策を引き継ぐ内容のマニフェストをまとめ、太田知事寄りの財界が評価。だが、橋下氏優位が伝えられると、中立の姿勢だった関西経済連合会の下妻博会長が自民党の古賀誠選挙対策委員長に「自民党に負けてもらっては困る」と述べ、財界の橋下氏支援の動きも加速した。
民主党は タマ(候補)が今ひとつだったね。本人はきっと有能な人なんでしょう。でも選挙はイメージのものだからねえ。
あと、この期に及んで学者はだめ。民主党は、地元財界の端っこでもいいから若手経営者を候補にできなかったのかな。多分、あたって断られたのだと思うけど、ここで不況対策、経済実務の民主と、イメージ選挙の自・公という図式がもっとくっきり出れば、次につながるのに。
ちょっと中途半端でした。
共産党が自主投票にして、自民対民主の対決構図がくっきりすれば、もう少し接戦になったでしょう。今の民主候補+共産票より、無党派票を積みませたと思います。ただ、共産党に「二大政党構図に自分から埋没しろ」というのは、電車に脱線しろというようなもんで無理難題。
知名度もあり市民派イメージで共産党も乗れそうな無所属候補を担ぎだせるか、財界人の若手を手配できて、「実務型+変革」というイメージを得られるか、どちらかが追求できれば、民主党に勝ち目はあったろうけど、準備期間が必要だったでしょうね。
この選挙は、一言で言うと、与野党相乗り地方政治から動く時に、従来候補をポイ捨てし無党派、浮動票層狙いに走った保守と、二大政党構図貫徹のため、相乗り構図からの脱却はしたものの普段からの準備が不足していた民主、大阪府のアンシャンレジーム(旧来型体制)の問題点を「同和」に絞って、差異化戦略でブランド認知に徹した共産、という総括でいいんじゃないかな。
何で巨額の財政赤字なのか、もう少し普段から地方政治に責任をもたなきゃいけないんでしょうね、有権者も。けして他人事ではない。
【参考】