杉村一樹を探す(5) | そうべいのブログ

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南関東の競馬場4場(川崎・大井・船橋・浦和)で騎乗する杉村一樹。
競馬場ではのらりくらりと写真を撮ることは出来ても、なかなかゆっくり話を聞くことが出来ない。

本来ならこうした取材の場合、主催者に取材の趣旨を告げ主催者経由、もしくは電話等でアポを取ればよいのだけど、やはりそこは根が人見知りなので(ホンマかいなっ!)、主催者までには”ビジネスライク”でお話ができても、本人とは・・・はずかし・・・

でっ、毎度毎度のことながらアポなし突撃でアポを取るのだけど・・・

まぁ~良い・・・この方がお互い新鮮というものだっ・・・面識も無いわけだし・・・

でっ、川崎競馬の厩舎のある小向トレーニングセンター(川崎市)に向かう。

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以前の川崎競馬場は”ちょっと問題”があり、厩舎への取材はなかなか難しかったが最近ではゆるくなった。
多摩川沿いにある調教コース。多摩川を挟んで川崎市・東京都に分かれる。遠くに見える大きなマンションは東京都側となる。
特別、大きな壁や柵などで仕切られているわけではない。
ごくフツ~の河川敷。
周辺にはマンションが立ち並び、まだまだ寒い時期だったがご近所の方がジョギングをしている姿も・・・。
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調教する馬とジョギングをなさる方・・・その向こうには巨大なマンション群・・・なんともシュールである!?

馬場は河川敷にあるのだが、厩舎は土手をはさんだ内側に構えている。
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土手沿いには川崎市から府中市へ抜ける幹線道路があり。人馬ともにそこを横切る。
・・・もちろん、通行する車も人も馬も信号は守る。
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歩行者信号が赤の時はこうして信号待ちをするのだが、ゼッタイ川崎の馬は信号の意味がわかっているに違いないっ!・・・って、事実はわからないのだけど・・・そんな気がする・・・

厩舎&調教は万国共通ほぼ同じ作業である。
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施設や環境が違うだけでやることは皆同じ。

初めて入った小向トレーニングセンターだが、何もびびる事はなしっ!
馬と人には十分注意である!
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こうした写真人としての動きは理屈ではなく、経験で覚えてゆく。
なので頭の悪い私、写真人でもはじめての厩舎サイドの撮影、取材でもほぼ(あえて完璧とは言わないが)大丈夫・・・だと思う・・・いやっ、思いたい・・・。


「調教は大体4時くらいから始めますよ。時間が空くのは6時過ぎですかね・・・。その時間ならお話が出来ると思いますよ・・・。」
前もって杉村から聞いていたのだが、ひとつだけわからないのが人と馬の動き・・・。
これまた無謀に”行けば何とかなるだろう・・・。何とかならなかったらまた行けば良い・・・”と完全ノー天気なお頭なのでこの程度の考えて乗り込んだ。
別に締め切りのある仕事ではないので、ゆっくり構えればよい。一番怖いのが現場の雰囲気にのまれて浮かれてしまう事・・・アマチュアカメラマンが陥りやすい行動・・・。

基本、ぜぇ~んぜん何も考えてないのであくまでもマイペース・・・。

がっ!

全く杉村を見つけることが出来ない。

微々たる己の経験から”騎手=黒帽、助手=赤帽”というのは判断できた。
ひたすら黒帽の乗り役を探すがなかなか見つからない・・・困った・・・。
美浦トレセンなんかだと、川崎の何倍もの馬が調教をし、人馬ともにうじゃうじゃいるのだが、100メートル以上離れていても”我らが脩ちゃん”キャァ~~~ラブラブ!ラブラブ!ラブラブ!はすぐ見つけられるのだけど・・・

そうこうしているうちに時間が経ち7時を過ぎた・・・。

弱った・・・。さすがになぁ~~~にも考えずに厩舎に来ただけの事はある・・・アホ丸出しなのだが・・・
それより何より「杉村さん、今どこにいますかね!?」と関係者に尋ねれば簡単な話のようだが、私、写真人にはの一言がいえない・・・普段はおしゃべりなくせに・・・。
寒いなか悪い頭を回転させ、馬場にいないとなると調教を終え厩舎サイドで乗り運動をしているのではないかと、
厩舎サイドへ・・・。
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ここは最も注意を払わなければならないエリア。何せ私、写真人も厩舎サイドへ入るのは初めてだが、関係者&お馬ちゃんたちもマヌケな私、写真人の姿を見るのははじめてである。
「おはようございまぁ~~~す!」
キモイ笑顔で挨拶する”男芸者”の私、写真人・・・これでも私、写真人・・・人見知りなんですよ・・・皆信じてくれないけど・・・

とっ!

厩舎内にある事務所の前に黒塗りのハイヤーが何台も並んでいる。
ここでピンと来ないのはズブのシロ~ト!
馬主さんが大挙して厩舎に訪れたのではなく、主催者の皆様が様子を見に来たわけでもないっ!
この日は大井競馬場での開催だったが、騎乗予定の騎手をハイヤーで競馬場へ運ぶのであろう!

入り口の警備室で尋ねる。
「すみません、調教は9時までですよね・・・。あの黒塗りのハイヤーはひょっとして騎手を競馬場へ運ぶんですか・・・。何時くらいに向かうのでしょう!?」
「今、7時を過ぎたところだからそろそろ騎手は競馬場へ向かうよ・・・」

ガァ~ン!

杉村の調教中の写真を撮ることも出来ず、もちろん話を聞くことも出来なかった・・・

仕方ない・・・ここは”張り込みだっ!”・・・大井競馬場で初めて杉村に声をかけたときと同じ・・・。

「なっ、なっ、なんですかっ!」
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またしても、声をかける前にカメラのシャッターでご挨拶・・・杉村の反応は大井競馬場の時と同じ・・・

「スミマセンね・・・杉村さん・・・。馬場で待っていたんですけどなかなか見つけられなくて・・・。
ちょっと写真、撮らせてくださいよ・・・。」
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「いやぁ~こんな格好で恥ずかしいなぁ・・・。」
なんともやさしげな笑顔・・・。調教中にこうして写真を撮っている私、写真人が周囲の目を気にして恥ずかしくなる・・・。


「今日は大井で騎乗なんですよね。がんばってくださいね。また調教を見に来ますよ・・・(=心で泣く・・・)」
「スミマセンね、今日は調教が比較的早く終わったもので・・・。」
「わかりました・・・(涙)・・・。では大井でもまた撮影お願いしますね・・・。」

結局この日はかわいいお馬ちゃん達を撮影して終わり。

また来なければならないな・・・。
締め切りのある仕事だけど、大パニックなのだけど・・・