近代以前のヨーロッパでは、床屋が外科医も兼ねていて

歯も抜いた……という話を聞いたことがあります。




しかし現在から見れば、それは

(歯が痛むなら引っこ抜いてしまえ!)

という、大変乱暴な処置に思われます。




つまり、単なる乱暴な抜歯を歯科治療とは呼べないと思う

わけです。




が、だからと言って近代以前には歯科治療などなかった

と言い切れるかといえば、どうもそうではないようなのです。




8日の記事でもお伝えした 『入れ歯の文化史』 (笠原浩著:

文春新書) には、紀元前五世紀ごろのエジプトではすでに

歯科専門医が活躍していた、と書かれてあります。(続く)





《新御茶ノ水駅から徒歩3分……神田錦町歯科》





文春新書に 『 入れ歯の文化史 』 という一冊があります。

著者は笠原浩さんで、サブタイトルに

……最古の「人工臓器」

とあります。




この本をめくってみると

(へえ!)

と驚くような話が書かれています。




たとえば、江戸時代には歯の痛みに耐え切れず自害した

武士がいた(!)とか




米国・第十八代大統領=グラント将軍は、船旅で演説の

途中、飛び出した入れ歯がそのまま甲板をすべって海に

没した……とか。





《新御茶ノ水駅から徒歩3分……神田錦町歯科》