【KATO】183系グレードアップ「あずさ」9両セット<10-440>
民営化後に「あずさ」が最初に塗装変更を行ったのが、「グレードアップ・あずさ色」(以下GU色)で、このカラーが走っていた当時、千葉に住んでおり記憶に無い。その後「NEWあずさカラー」と言われる水色の塗装となったので、GU色は少数だったのかもしれない。ましてその頃は免許取り立ての18歳となると、電車よりも車に興味を持つ年頃でしたので、実家に戻っても気がつかなかったのかもしれません。
さらに言うと、「立川近辺から秋葉原まで、自転車で買い物に行く」(片道60キロ)という、絶対にやらない事を実際にやっていました。チャリだと途中のお店にたち寄りやすいし、結構楽しかった思い出ですね。
話が脱線しました。
その関係も有り、「GU色は記憶が無い」と言うことでしたが、模型を揃えていくとやはり外せなくなっていきます。
このGU色ですが、TOMIX製HGで存在はしますが「復刻版の6連」なため、当時フル編成の9両版は、このセットしか無い(型番違いは?)と言うことになります。
しかし旧製品のため、ライトが残念な見た目になってます。
そんな模型だからこそ、「自力で白色LED化」した姿は、感動するんですよ。
今回はそんな題材となっています。
※485系や103系・205系・113系・115系・415系・145系他の急行型等の旧製品も、基板が同じなら可能です。
【KATO】183系0番台<10-467/468>7両+2両
見た目はボロボロですが、こちらも「白色LED化」していきます。
と言うことで、先頭車4両です。
最近省略していましたが、今回は「車体の外し方」から行きますね。
あたりまえだと思っていることが、じつは知らなくて遠回りしていたと言うことがあるので、たまに載せた方が良い場合があるんですよ。じゃないと、「初心者お断り」になっちゃいますからね。
当方は「何十年ぶりに鉄道模型を復活した、おじさん向けて」というスタンスもあるので、大事にしないとと思っています。
復活組だと「最新の仕様の分解」や、「昔の模型はあるが忘れてしまった」など当然ありますからね。もちろん私も・・・。
話が脱線しました。
●ボディーの分解
先頭じゃ無い側を持ち上げて、前側にスライドして外す。
今回は床下をバラしますので、室内灯本体も外します。
次に台車を「前→後」の順に外します。
※スナップ台車(はめ込め式)だと不要な場合もあります。
前を浮かしたら、後ろ側の爪を交わすようにスライド。
これで座面がはずれます。
ライト基板と回転ヘッドマークを、車体側を少し広げて外します。
4個はずれました。
回転ヘッドマークの回転軸を外します。
「ヘッドマーク」「基板」「遮光板(金色)」の順に外します。
LEDを取り付ける際には、遮光板は不要になります。
●回転ヘッドマーク台座(ライト基板台座)を加工
取り付けるLEDの足の部分が当たるため、カッターで除去します。
左から「1ライト側加工前」「2ライト側加工後」「3テール側加工前」「4テール側加工後」
4番がわかりにくいですが、2番と同じように「LEDがまっすぐ置ける」ように、くり抜いてます。
●基板を丸裸にする(足以外取っ払う)
ここからが本命ですが、いつも載せているので途中は省略します。
オレンジの「コンデンサ2個」「電球2個」を取っ払った状態ですね。
全部取っ払うと、裏面だけのわかりやすい基板になるんですよ。
この状態だと、電気の流れはこれだけで、「LEDのプラスかマイナスの通り道のどちらかに、抵抗(460Ωから1000Ω)を入れれば成立する」(LED一個点灯の場合)という単純な話なんで、これでOKです。
●抵抗のはんだ付け
通り道にはんだ付けする場合、ここが楽です。
水色側(マイナス)はそのままで、赤側(プラス)の途中に抵抗が入り、12Vが3V以下に落ちた状態(ピンク)になるので、この状態にすると、水色側の穴とピンク側の穴にLEDをはんだ付けするだけで、ちょうど良い電圧で点灯するんですよ。
しかも左右2個の穴があるので、「ライト」「テール」の足の数と同じです。
なお、赤線の中央部分も電気が来ていますが、これはショートするので次で切断します。
●パターンの切断
わかりにくいですが、基板のパターンを削り落としましたので、先の穴まで電気は来なくなりました。
「セロテープを貼る(絶縁させる)」という手も有りですが、途中ではんだ付けして熱で溶けるため、やる場合最後でお願いします。
●テール側LEDの位置決定(3パイ・フチ無しの白色LEDを使用)
LED内の切り欠きの向き「\」、または上がプラス(アソート)下がマイナス(カソート)、または「足が長い方が上」にして、基板寄りの穴に向かってLEDの足を折り曲げます。
※この時点でLEDの足が台座に当たる場合、台座の一部を切断します。
フチ有り(浮き輪付き)しか無い場合はLEDを削る(推奨)か、台座を一部切り取ります。
ペンチ等でうまく曲げながら、穴に通します。
※他の車両の場合、逆から穴に通した方が良い場合もあります。また103系はウエイトに接触しショートするかもしれませんので、その場合はウエイトにテープ貼って絶縁(電気を流さない)してください。
●基板にはんだ付けする
この時点で、テール側はOKなハズです。
LEDが逆で無ければ・・・。
●テール側の点灯テスト
まずは点灯するかですね。
間違った方向に点灯していないか、付かないかを確認。
ライト側で付いた場合、LEDが逆です。また、付かない場合「LEDの不良」「抵抗のはんだ付け不良」の可能性があります。
北斗星の時は純正のダイオードを残したままにした結果、そこが静電気で吹っ飛んでましたorz
今日は写真省略していますが、LEDの向きが逆でやりなおしましたorz
良ければ残りの三つも作成します。
●足の切断
問題なければ、LEDの足を切断します。
●ライトのLEDのはんだ付け
先ほどの基板と台座を取り付けた状態で、ひっくり返します。
同じようにLEDを仮置きし、穴に向かって足を折り曲げます。
こちらもLED無いの切り欠きが「\」となっていますが、ひっくり返しているので、テールとは逆向きになってます。
今度は奥の穴に、足を通します。
はんだ付けします。
●ライト側のLEDのテスト
問題なく付いてますね。
付かない場合、「はんだ付け不良」の可能性があります。
※希に「LED不良」もでます。
OKなら足を切断します。
残り3個も製作し、OKなら足も切断します。
●台座への組み込み
うまくいけばこんな感じにはめ込めます。
不格好でもLEDの足は多少曲がりますから、ショートだけ気をつければ大丈夫です。
ショートする場合、テープを挟んでください(邪道)。
ここまで来れば、こっちのものです。
感動までのカウントダウン。
●回転ヘッドマークの組み込み
向きを間違えないように・・・いや、入らないか・・・。
●回転ヘッドマークのピンを組み込む。
はめ込むだけですね・・・あれ、一個足りないぞ!
あっったあった。
●座席パーツへの組み込み
逆手順ですが、挟み込む形で組み込みます。
・・・ねじの部分、割れてるしorz
●床下パーツへの組み込み
後ろを引っかけてから中間のピンをはめます。
●台車の取り付け
強く閉めすぎないように注意。
(割れた部分、セーフでした)
●室内灯の取り付け
もちろんある場合です。
●ライトレンズへの着色
ヘッドマークを光らす関係上、白色LEDを使いましたので、ライトの先端部分を軽く「オレンジ」に塗装します。
手っ取り早いのは「マッキーのオレンジ」です。失敗したら「無水エタノール」(薬局購入)で取れます。
こんなもんでOKです。
OKの場合、ボディーに戻します。
写真撮り忘れましたorz
●ボディーの組み込み
テールレンズがちゃんと塡まっているのを確認して、前→後の順でボディーを被せます。
●線路に乗せて確認
はい、感動の瞬間です!
完全に化けましたね、偶然ですがライトの色ちょうど良かったようです。
これ、2003年発売の製品でしたが、このライトの色とヘッドマークなら、買い換える必要は無いと思うぐらいの差が出てます。
テール側の点灯ですが、構造上ライト側にも若干光が漏れるのはしかたないところです。
ここは妥協するしか有りません。
逆側の先頭車は、こんな感じ。
余談ですが、組み込む際に「ジオ・マトリックスさん」のヘッドマークシールに変えましたが、LEDの強さに負けてしまいました。
こっちは「文字仕様のさざなみ」です。
●GUあずさバージョン
こっちは完全に化けましたね。こっちの方が感動しました。
LED化した場合、ライトも重要ですが、それ以前に「ヘッドマークが鮮やかな色」になり、感動すると思います。
こちらも同時期の製品だと思います。
●湘南ライナー
もう一つの先頭車ですが、「お断りします」・・・違う、「湘南ライナー」入ってました。運用入ってたんですね、知らんかった。
※「お断りします」が通じた方は、当時の「ネラー認定」です。
●かいじ
これもキレイですね。
この塗装の記憶が無いから、新鮮です。
●急行 アルプス
置くタイミングで少し回ったようですorz
アルプス入ってたんですね。
アルプスの少年かいじ・・・意味わからん。
と言うことで、無事4両が完成。
これで登場する機会が増えると思います。
長々とお付き合い、ありがとうございます。これでLED化への「チャレンジしてみようかな」と思ってくれた方がいれば、大変嬉しく思います。ただし「焦げ茶色基盤」になっている場合は、熱掛けると割れる可能性があるため、「同型上の基盤を買ってきて改造」(2個400円+税)した方が良いかと思います。全部取っ払うので専用品で無くても問題ないです。(阪急6000?用が余ってるのみかけます)
後編で出場となりますが、もしかすると引っ越しが先に入るかもしれません。
以上、「183系の旧製品も化ける、感動の魔改造LED化改造」でした。