【KATO】24系「北斗星」特急寝台客車<10-163>
調べ物がある関係で、旧製品の北斗星を出してきたところ、中途半端な状態だったので追加加工することにしました。
元々は北斗星は、「KATO製がJR北海道仕様」「TOMIX製がJR東日本仕様」と棲み分けできていました。
この2製品は北斗星初期で、JR北海道とJR東日本が2編成ずつ担当し4往復していた頃がモデル。その後6往復になり繁忙期はさらに「エルム(解放B寝台のみの構成)」も走ったりしていた頃が全盛期で、需要が減ってきた頃に2往復まで減少。その時に「北海道+東日本編成の混成」という、珍しい方式に変更。その際に「KATO製デラックス編成」「TOMIX製混成編成」を発売しました。
途中からTOMIX製品がバリエーション展開で多種多様な車両を展開したため、何が何だかわからない状態になってましたが、このKATO製旧製品の初期仕様は、TOMIX製でも後半まで追従できていませんでした。
ここからは旧製品の話。
ブルートレイン末期まで健在だった「北斗星」ですが、製品化に当たり普及していなかった室内灯の魅力を広めようと、「室内灯全車装備」として発売していました。これは室内灯普及に貢献したんだと思います。
しかし、「電球仕様」と言うことで、今となっては古くさく見えるようになりました。
カニ(電源車)以外は、「キハ85用室内灯」が互換があり、ネジ穴にポッチをはめ込む方式の現行室内灯(クリア)で対処してあるのですが、カニだけはそのまま電球仕様です。
※内装も追加してます。
当鉄道では、「カニは電源入れない」という方式を長年とっていましたが、「余っている電球室内灯を流用」と言う形に変更したため、今のところ電球なんですね。(内装が再現されていない物)
しかし、テールサインが電球のままなのは、駄目だと判断。今回変えることにしました。
他の車両には、内装も再現していますので、このままでも良いんですが・・・。
やはり、テールサインは白色が良いですね。
・・・ん?電球にしては白っぽいなぁ。
テールの基盤は、窓から見えちゃいますねorz
前後の車両を、分解していきます。
回転ヘッドマークは、「485系」や「183系」と同じようですね。
外してひっくり返しました。
テールの電球だけ入っていますね、しかも先端青く塗ってるし・・・だから白っぽかったのか。
基盤を取り出しました、「汎用基盤A」ですね。
上の写真は「ライト付き」も参考で並べてます。今回の物は「テールのみ点灯」です。
電気の流れですが「赤がプラス」で、マイナスが黄緑→ダイオード→水色の流れです。
(スイッチング)ダイオードは、逆向きの電流を遮断する役割で、電球の場合どっち向きでも点灯するため、「ライトだけ」「テールだけ点灯」とする場合は必須になります。(青い線が出口側です)
LEDにする場合、片方向しか点灯しないので有っても無くても問題ない・・・と言いたいところですが、逆向きに電気が流れると切れやすくなります。「ライト&テール」の場合は、流れやすい方に流れるので省略できます。
今回は「テールのみ」なので、付けておきます。
途中に抵抗を入れるため、パターンを切断します。
ただし、「ダイオードを外して抵抗を入れる」場合、不要になります。
今回は「白色LED(砲弾型フチ無し3パイ)2個」「460Ω抵抗2個」を使います。
抵抗に関しては「チップ抵抗」「セメント抵抗(通常)」どちらでもかまいませんが、今回はチップ抵抗を使います。
電球外して、チップ抵抗をはんだ付け。
チップ抵抗はやり直しきくから、それほど難しくは有りません。
先ほども言いましたが、「通常抵抗はオレンジのダイオードと交換」になります。
向きは有りませんので、どっち向きでもかまいません。
次に「ライトケースの加工」です。
LEDの足の部分が当たるので、水色の部分をカッターで切断します。
ちなみにライトが付く車両の場合は、逆面も同様に切り落とします。
※LEDがフチ有りの場合、LED側も削ることになります。
現物合わせで位置合わせしながら、電球があった穴に通します。
この際、LEDの切り欠きが水色の線の向きになるようにします。
位置が決まったら、はんだ付けします。
この段階で逆向きの場合が有るので、とりあえず1個だけ(弱気)・・・。
このように点灯すれば成功。
しかしこれは2個目の方・・・現実は甘くなかった。
1個目は点灯しない・・・。
この場合「LEDの向きが逆」「LEDが飛んだ」の二つが考えられますが、ダイオード入れていると逆向きに電気が流れないため、確認取れず。
「LEDを反転」→×
「LEDを交換」→×
え、どう言うこと?
原因は「ダイオードが飛んだ」でしたorz
静電気かな?こんなこと初めてです。
面倒だったので、LEDの足で直結しました。
逆電流ですが「12Vかかると一発で飛ぶ」ことになるんですが、「460Ω抵抗が入っている」ので、2.5V程度しかかからないので、とりあえずは大丈夫です。
最終的にはこんな感じ。
テールだけなんでシンプルです。
近日中に、「183系のLED化」も計画していますが、部品が同じ為ここまでは同じです。
いや、抵抗の位置変えるかな。このままだと2個いるし・・・。
そうそう、最近YouTube動画で「自作室内灯」作っている物が引っかかったんですが、抵抗を+と-の両方に付けて「560Ω」って言ってました。「いやいやそれは1120Ωだから」突っ込みたくなりました。+か-の通り道のどこか一カ所に有ればOKです。
話が脱線しました。
復旧中、こんな感じですね。
ライトが付く場合、残りの2穴使うんですが、たしかダイオードの足+LEDの足も付けるため、入らないんですよorz
うん、両方とも良い感じですね。
おお、良い色になりましたね。
ちなみに「ボディーマウント化済み」ですが、位置が引っ込んでいる関係上カプラーが短いですねorz
「日本海」
「あけぼの」
「ゆうづる」
これだけ差が付くんですよ。
毎回ですが、「自分で改造すると感動する改造」ですので、チャレンジをお勧めしたいところですね。
今回は「比較的簡単な加工」(砲弾型LEDは飛びにくい+抵抗も飛ばない)なので、チャレンジするには良い内容。
ただし基板が「焦げ茶」になりかかっていたので、「熱を長時間掛けられない」という弱点も有りました。(一部剥離有り)
駄目な場合、同じ基板買ってきて、電球取っ払い加工するのも有りです。
ちょっと低い位置ですが、元からですね。
今回長くなりましたので、ここまでにしますが、次回は「カニのボディーマウント化」になります。
見た目が化けますよ~(笑)
以上、「北斗星も蘇らせる1回目(1/3)」でした。