模型の導入順に、当時の思い出を話しながら同時に交検(定期運転検査)を行っている「模型紹介シリーズ」。
今回は「JR貨物 EF65-1067号機 赤プレート3色更新色」です。
こちらは前回の「太平洋セメントホキ10000」の、続編になります。
※発売も1月違いです。
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この製品は「高速仕様の赤プレート」「初期の三色更新色」「GPS付き」「2000番台改番前」と、現行モーター仕様での再生産は、期待出来ないモデルになります。
2012年11月に再生産がかかりましたが、当時このPFは人気で中古市場でも余り見かけず、値段も高めでした。当時模型では「赤プレートが珍しかった」ので、嬉しい再生産でした。また初回販売時に「電球色LED標準」だったことから、再生産も「電球色LEDライト」で販売されてました。
ここからが本題です。
パンタがおかしいですよね。左が金属パンタで、右がプラパンタになってます。
これどうゆうことなのか?
(これ以降が全部消えて、2時間分書き直しになりましたorz)
じつは2008年に発売した「EF65-1000 東京機関区」が関係しています。
子供の頃から鉄道模型をやられている方は、「最近の模型は値段が高い」と思っていると思われますが、2008年から鉄道模型を始めた私は、「鉄道模型は高級な趣味」という感じでした。
「普及品=雑に扱う」「高級品=大事にする」という、カメラと同じですね。
そんな考えで始めたため、当初から「室内灯装備」が多かったんです。入線数を減らしてでも付けるという・・・。
そんな中、高級感の無いプラパンタは許せなかった。しかも袖に引っかけて壊しやすく、そのたびに交換になる粗悪品。メーカーとしては「グレーのリアルなパンタ」と言っていたみたいですが、とんでもない話です。
この時代ライバルのKATO製は、一回り長い車体なので、購入対象から外れてました。
先ほどの東京機関区が「金属パンタ」になっていましたが、このPFも同様に改造。
しかも交換では無く改造です。
現在のTOMIX製のPFには
●「既存のプラパンタ」と交換
●「現行品の金属パンタ」と交換
●「KATO製パンタ(ポン付け)」に交換
という選択があるのですが、当時は出来ませんでした。
これが、旧製品の金属パンタなんですが、パンタ台座の位置が合わないため、そのままでは使えません。KATO製(旧製品)の流用も無理でした。
そうなるとどうするのか?
ニコイチです。
今回の話ですが、旧製品で「部品が製造中止で修理出来ない」場合にも使える話になります。
「子供の頃から大事にしていた鉄道模型、パンタが破損して修理出来ないんだよね」
しかたなく、そのままにしている人は多数いると思いますが、下手すると救世主になる内容かも知れません。
ただし、台座が残っているという条件付きですが・・・。
昔破損したパンタ台座と、交換しました。
片側だけ金属じゃ、かっこ悪いですからね。
どうするのかというと・・・。
先ほどの旧製品パンタを使用します。
この上側を移植するんです、下回りが同じですのでそのまま取り付けられると言うことです。
もちろん最新式の同形状のパンタから、組み替えるのもアリです。
旧製品の機関車は、穴が開いているので、結構いけるんですよ。
しかしこれは、穴が開いてませんので、穴を開けます。
当初は、見えませんので破損しまくって諦めてましたけど、今は対応出来るかもしれません。
パンタ取り付け部4ヶ所に、0.6mmの穴を開けます。
一気に開けるのでは無く、細い物から数回に分けてです。
今回は「0.2mm」→「0.4mm」→「0.5mm」→「まだ入らない」→「0.6mm」という手順で、調整しながら開けました。
なにしろ4ヶ所のうち1個でも失敗すると、その時点でダメになりますので、自己責任でお願いします。
今回は、運良くイッパツで成功しました。
無事移植しました。
少し緩かったので「Gクリア」で接着。ハミ出た部分は、後ほど爪楊枝で絡め取ります。はみ出してもやり直しがきくのが「ゴム系接着剤」ですので、老眼の味方です。
多少金属の曲げ加工はしていますが、完全に「ニコイチ」になりました。
これを見て、加工したと気がつく人は、ほとんど居ないと思います。
今度は並べても問題なしですね。
旧製品へのパンタ上部移植も、曲げ加工や「ゴム系接着剤で穴が緩いのをきつくする」という修正は必要になってくると思いますが、使えそうな部品で復帰出来れば、しめたものです。
まぁこんな方法もあるんだと、覚えておいて下さい。
余談ですが、うちのKATO製のEF81旧製品のパンタが破損してますが、台座の破損なので、この手は使えません。その場合、ジャンクで台座が残っている物を買ってニコイチにするのも、アリなのかもしれません。
長くなりましたが、いよいよ出場です。
なぜかここで、文字数制限が入ってしまい、これ以上掲載出来ないようなので、「出場編」は別記事にいたします。
以上、「旧製品パンタグラフのニコイチ復活方法」でした。