演劇を見にいくといつも脚本で残念な思いをする。キャストや演出やら音楽はすごく力を入れてるからよけいに残念になる。
脚本もっと推敲すればいいのに。人物を整理し、物語を彫り出し、磨き上げたらいいのに。もっと人物を丁寧に作ったらいいのに。
と、また日記でいらんことを言っているのだけど、アンケートに書く必要なかったのだろうか。何度も同じ問いを繰り返し、なかったかもしれないと後悔する。
小説や脚本というのは、実はものすごく難しいものなのだということを、たぶん多くの人は知らない。書くのが難しいわけではない。案外書けるものだけど、自分で自分の作品を面白くないと判断するのが難しい。自分から切り離し、物語のために正しい選択を重ねることが難しい。
そのための訓練には、率直に手厳しいことを言ってくれる人が必要だけど、でも下手するとそれで折れてしまったりするし、相手によっては毒でしかない。もっともっと必要なのは面白いと言ってくれて応援してくれて甘やかしてくれる人なわけで、後者がいないとそもそも創作はできない。
何を言いたいのかまとまらなくなってきたけど、やっぱりまだ書くべきだったのかそうでないのか、悩んでいる。まあ、お金払ったからいいのかな。書く権利はあるのかな。書かなかったらプンプン怒ってるかもしれないし。
人の振り見て我が振り直せ…というあれで、前よりも危機感をもって自分の原稿と向き合うようになった。面白くないものを書いてしまうのは本当に恐ろしい。書くのはいい。気づかないことが恐ろしい。誰も言ってくれなくなったら裸の王様だ。
人のことばかり言ってないで、書かなくては。