国の為ではなく自分の私利私欲の為に政治をやる政治家が大半を占める中で、企業からの献金は最も美味しい資金集めである。
政治資金はその限度額を超えれば違法となるのは誰もが知っての通りで、「政治資金規正法」によって固く禁じられているにも関わらず、賄賂という形で違法行為を行う悪徳政治家が後を絶たない。
本人は直接関与せず、その取り巻きが資金集めに奔走し、その挙句に度を超えた裏金を作ってしまうのだが、法律を政治家自身の手で作って置きながらそれを糸も簡単に破るのだから始末が悪い。
つい最近、千葉県知事になった森田健作氏も早々と「ドン・キホーテ」から受けた献金問題で揺れている。
「政治は青春だ!」と彼が言ったかどうか知らないが、クリーンなイメージが先行して県知事選に当選はしたものの、「完全無所属」がどうやら公職選挙法に触れるとかでバッシングを受けている。
火のない所に煙は昇らないわけで、やましい事が背後にあるから叩かれる。
小沢氏に限らず政治家やその関係者は怪しい部分を多かれ少なかれ持っているわけで、それをマスメディアが嗅ぎ付けあること無いこと騒ぎ立てる。
真実はさておき、誰かが失速することを喜ぶ者が必ず存在するから、政治の世界は足元のすくいあいとなる。
誰一人とて信用出来ない世界で彼ら政治家は孤独であり、最も頼りになり信用出来るのは「金」。だからこそ資金集めに余念がないのである。
国や庶民の為に政治を・・・などと口ではクリーンな態度をひけらかすが、内心は自分の為の政治しか考えていないのが現実だ。
小沢一郎のイメージダウンで失速した感のある民主党だが、その反対に息を吹き返した麻生内閣。
支持率が30%までに回復したからと言って喜んではいられない。
オバマ大統領のツッコミをひらりとかわす位の政治センスを持っていないと、複雑な国際社会では生き残れない。
その点から言えば「金正日」の方が一枚も二枚も上手だ。
国の将来を安心して預けられる政治家、首相が早く登場して欲しいものである。