お笑いコンビ「ハリセンボン」の相方「箕輪はるか」さんが肺結核で入院治療を受けている。
これに関して結核が一人歩きを始めているようだ。
個人の不適切な判断で風評被害が広がることも懸念されるが、どんな病気も正しい判断と適切な処置を行えば必要以上に恐れることはない。
結核で恐いのはこれが空気感染するということで、場合に寄っては死に至ることもある。
しかし毎年大流行するインフルエンザに比べれば、感染は僅かな確立であり、患者も少ない。
結核は既に過去の病気とされ治療法も確立しているので、昨今では殆んど知らない人も多い。
しかしながらそれでも年間2000人が罹患し、死亡しているという報告もあり、現代の若者層にこの結核が拡がり始めているのも事実だ。
新種の結核菌が登場?と思わせるあまり有難くない話題であるが、これは若年層に於ける免疫機能の低下と病気に対する抵抗力の衰えが顕著だという警笛でもある。
わたしは中学生時代を天竜荘(現在の天竜病院)で過ごして来た経緯がある。
ここは当時サナトリウムと呼ばれ、国立の結核療養所であった。
入院棟は1~13病棟あったが、わたしが入院していた一般病棟は12病棟だけだったと記憶している。
殆んどの患者は結核或いはそれに類似した感染症で、もちろん隔離であったが近接する養護学校では病棟に関係なく同じ教室で勉強を共にしていた。
ただし、病室、病棟を出られるのは「菌」を放出していない者に限られる。
病気の重い者は個室から出られない。せいぜいトイレに行く時くらいのものだったろう。
患者によっては一生をその小さな暗い部屋で過ごし短い生涯を終える子どももいた。
友達を一人も作れず、外に咲く春夏の花々の美しさも知らず、心の拠り所は時々訪れる白衣の看護婦さんの笑顔のみ。
わたしも長いこと心臓を患ってはいるが、それでも選択し行動する自由がある。
病は人間に対し不平等に訪れ個々の計り知れない苦しみを生む。
しかしその苦しみと共存してしまえば不治の病も恐れることはない。
子どもの時からツベルクリン反応で陽性と出たためしがなく、BCGを打って泣きべそをかいていた自分が懐かしい。
最後に箕輪はるかさんの早い回復とお笑い復帰をお祈り申し上げます。
PS:内田有紀主演の映画「クワイエットルームにようこそ」に彼女が患者役で出演しています。結核患者ではありません。
大竹しのぶ、妻夫木聡の怪演も見ものでした。
