ミサイルを撃つしか能の無い北朝鮮と、それを十分解っていながらその時になると慌てふためく日本。
北朝鮮の弾道ミサイル(テポドン)発射実験はこれで3回目になるが、今回ほど日本の対応が滑稽だったことは過去になかったかも知れない。
ご存知のようにその慌てぶりを露呈したのが「誤探知」。
国全体がこの誤探知で大揺れ状態になったことは記憶に新しいし、5分後には撤回したものの一度流れてしまった情報は電波に乗って世界中を駆け巡った。
僅かなミスが命取りになる戦時中とは違うからよいものの、これは日本の防衛システムがいまだ完全に機能していないことを裏付ける形となった。
パトリオット(PAC-3)を東北の数箇所に配備し、ミサイル迎撃体制を取るのはよいが、日本の防衛という、出来れば他の国には知られたくない機密情報をわざわざ北朝鮮に教えてしまうという人の良さは、島国という日本の風土が生み出したものなのだろうか。
このような状況下で果たして自衛隊だけで日本の空、地上を守ることが出来るかという疑問をおそらく多くの人が抱いたに違いない。
北があくまでも「人工衛星」と呼んでいるミサイルを「飛翔体」などと表現してみたり、北から飛んで来るものに対し余りにもナーバスになり過ぎでもある。
ミサイルに対しては過剰とも思える反応を示す割には「拉致問題」に関しては亀の歩の如くスローである。
ミサイル問題と拉致を秤に掛けるようなことは出来ないが、政府はどうも問題を差別して捉えている様子も伺える。
どちらもテロ問題と深く密接しているのだから、拉致の解決が結局はミサイルも含め北朝鮮を和平へと導く最短手段になるのではなかろうか。
核施設に固執する北朝鮮は、6か国協議からの離脱を表明し核開発の再開を表明。
日本も含め、各国が北の非難を強めれば強めるほど彼らは頑なに心を閉ざす。
まるで世界の引きこもりである。
しかし、ひとつの国をこのような荒くれ国家に仕立て上げてしまったことは、わたしたちにも多少の責任があるのではないだろうか。
