青と赤のブルース。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

 

※イギリスのロックバンド『アニマルズ』の代表曲。全米ビルボードで3週連続1位を記録している。日本語歌詞は浅川マキ自身による。

 

 一年を通じて夕焼けが最も美しいのは秋から冬にかけて。一眼レフを始める前は空が何色だろうと気にも止めていなかったが、カメラを手にした途端に空模様が気になってしょうがない。その日撮影に行くか止めるかはほぼ天気次第である。空一面をオレンジ色に染める夕陽も魅力的ではあるが、私は青と赤が混じり合った夕暮れが好きである。
 そんな空は神秘に満ち、そして何処か悲しげで憂いを帯びた女性の後ろ姿の様にも見える。音楽に例えるなら明るいポップ調よりも『ブルース』がぴったり。日本の女性ブルース歌手と言えばやはり『浅川マキ』。彼女の初のライブ・アルバム『NAKI LIVE』を私は持っていたが、蒲田在住の時に自宅が火災に遭い100枚以上あったLP版は高熱で溶け落ちてしまった…。そのライブ・アルバムの収録曲で最も好んで聴いていた歌が『朝日楼(朝日のあたる家)』だった。参加ミュージシャンでドラムを叩いていたのが、あの『メリー・ジェーン』をヒットさせた『つのだひろ』である。
 静岡の駿府会館で行われたロックコンサートで『つのだひろ&スペースバンド』を観た記憶が鮮明に蘇って来た。泉谷しげる、海援隊、サディスティックミカバンド、ガロ等も出演した今思えば何と豪華なコンサートだっただろうと思う。
 夕焼けの話題からすっかり脱線してしまったが、都内で夕映え(風景)を撮るスポットは多々あるが、私の場合、最も多く撮っているのが隅田川で中央大橋からの眺めが絶好のポイントだと思う。他に『お台場』『豊洲大橋』『葛西臨海公園』『竹芝桟橋』等である。投稿したこの写真であるが、自宅から埼玉方面へ30分ほど歩くと新河岸川に着く。その川に架かる小さな橋の上から手持ちで撮影した。この辺りは閑静な住宅街で空を遮るような高いビルもなく、最も高いのは送電線の鉄塔くらいのものである。
 人も車も殆ど通らない場所ではあるが、夕焼けを撮る好条件が割りと整っており、意外と撮影の穴場だったりもする。夕日の赤が川面を真紅に染め上げる光景は圧巻!今年こそは横浜港からの夕焼け空をカメラに収めたいと思っているのだがどうなる事やら…。