黄金色に輝く橋! | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

 

 

 天王洲アイルはお台場と並んで人気の観光スポットである。私のお気に入りでもある為、年に数回は撮影に訪れている。運河に囲まれた水辺の風景を眺めながらお洒落な水上レストランで食事を楽しむカップルも多い。
 撮影した橋は『天王洲ふれあい橋』と言う名称で、歩行者専用の小さな橋であるが、夜になると綺羅びやかな光でライトアップされて、夜景撮影の人気スポットでもある。季節によってライトアップの光が変わる。最初に訪れた時は一眼レフを始める前でスマフォで撮影していた。春先だったと記憶しているが緑色に輝くお洒落な橋と言う印象を受けた。
 この地域は結構広く、全ての場所を(撮影しながら)回ろうとすると半日は掛かるだろう。『水辺とアートの街』と言われるだけあって、所々に大きな壁画を見る事も出来るし散策している内に新しい発見もあったりと、撮影意欲を掻き立ててくれるのが嬉しい。
 浜松町からモノレールで行けば天王洲アイル駅まで僅か10分程度で着くが、撮影が目的なのでJR品川駅から20分ほど歩きながら目的地へ行くのが私のコースである。モノレールに乗っていたら発見出来ない見どころもあるし、逆にモノレールの高い位置から運河を眺めるのも良いかと思う。
 私の『橋の始まり』は隅田川に架かる『新大橋』で、三脚を使った夜景撮影を教えてくれた思い出深い橋。それ以来、橋に取り憑かれた様に都内の橋(特に隅田川)を撮りまくって来た。被写体に対峙していると囁きの声が聞こえて来るのである。「私をこの様に撮って下さい…」と。まるでそれは神のお告げの様に心に響いて来るのである。ファインダー越しに被写体と阿吽の呼吸でシャッターを切る。それは花でも人物でも同じ事。全ての万物には生命が宿っているから、それらと一体になった時シャッターチャンスが訪れるのである。