16F病棟の窓から観覧車が見えた。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

 

 

 

Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO200,SS/10秒,f/14 LAOWA FFⅡ 14mm f4.0

 

 

 入院中、病状がある程度安定して来ると、酸素や点滴をしたままでも、病棟内歩行の許可が下りる。ガラガラガラと点滴棒をお供にしてリハビリも兼ねた歩行それ自体が意外と楽しみの一つとなる。歩行が出来ればシャワーもほぼOKとなるので楽しみが少しづつ増えて行く。
 そんな些細な楽しみの中に、16階の高層ビルから眺める東京の街並みもまた時を忘れる癒しの空間が存在する。東京の夜景を眺めている時、遥か東の方角に緑色に輝くリングのような形状の建造物を発見した。最初はお台場の観覧車かと思ったが、『パレットタウン大観覧車』は8月31日で営業を終え、今は解体工事が進行中だと言う。
 翌日、リハビリ中に観覧車の話しを担当の理学療法士に振ると「神戸さん、あれは葛西臨海公園の観覧車ですよ」と言うではないか。「ええっ!そうだったの?」まさかこの病院から葛西臨海公園が見えるなどと想像もしていなかったのでかなり驚いたが、やはり日本最大級の観覧車と呼ばれているだけの事はあると改めてその大きさに納得した。
 投稿した観覧車は昨年も同じ時季に撮影しているが、今回はNikonではなく私のお気に入りの1本、LAOWA14mmの中華レンズで撮影。レンズが変わると映り方も随分と変化するから面白い。そろそろ術後2ヵ月を迎えるが退院後、夜景撮影はまだ一度も行っていない。三脚を含めたカメラ機材だけでも、おそらく6~8キロはあると思う。肋骨がしっかりくっ付くまで当分の間は重い物を持たない方が良いと言われているため、本格的な夜景撮影は来年からにしておいた方が良さそうだ。然し、それ以前に無事に年を越せるかそれが心配の種である。何しろ1日の塩分制限6g以下を守らないとまた『心不全』を引き起こすからだ…。