隅田川クルーズへようこそ! | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

 

 

Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO64,SS1/160秒,f/5.6 LAOWA FFⅡ 14mm f4.0 

 

 

 6月上旬、2度目の入院と共に関東地方が梅雨入り。5月も殆ど病院暮らしだったので、カメラを触る時間も殆どなかった。そして予想外の再入院で更にカメラの時間が遠のいて行く。「梅雨で当分はぐずついた天気だし」と自分に言い聞かせカメラの虫が騒ぐのを抑え込む。
 そして2週間の点滴と検査三昧の日々を終え退院。入院中は「退院したら〇〇へ撮影に行く」とそんな事ばかり考えていた。ところがである…。腎臓が悪化する一方でブレーキが掛らないのである。クレアチニンの数値を見た担当医が渋い顔で言った。「撮影は当分禁止ですよ…」。今、腎臓に必要なのは安静だと言う。確かに両足は赤ん坊の足のように「ムチムチ」して肉付きが良いように見えるがそれは「浮腫み」。だが、心不全は起こしていなため、私自身は元気。撮影に行きたくてウズウズしている状態…。眼には見えないが腎臓が大声で泣きじゃくっている姿を想像出来るだろうか…。
 兎に角、ここはグッと堪えて我慢するしかない。透析を目前にして首の皮一枚で辛うじて繋がっている状態。あれこれと騒ぐ心を落ち着かせ6月もそろそろ終わると思いきや、なんと関東地方が梅雨明けだと言う!しかもここ数日の35℃を超える猛暑は一体どうしたと言うのだ?今年の梅雨は一か月も経たない内に終わってしまったのか…。これからの数か月うだるような暑い夏が延々と続いて行くのか?炎天下での長時間歩行や撮影は健康な人でさえ危険であるから、退院したての私なんかがフラフラ出歩いてよい訳がない。ならば夜景撮影ならどうだ?と思いきや節電のため、スカイツリーや隅田川の橋はライトアップ中止…。隅田川の花火も中止となり、私から撮影の機会を根こそぎ奪って行くこの夏が憎い…。
 当分の間は過去に撮ったpicが中心となる。煮え滾る暑さの中で、一服の清涼剤となるだろうか?この隅田川とクルーズ船。この日の目的はクルーズ船の撮影ではなく、本命は永代橋のライトアップ。だから14mmの超広角レンズ1本しか持っていなかった。ズームレンズがあればもう少し船に寄った迫力ある写真が撮れただろうと思うと、少し残念な気がする。中央大橋の上からの撮影である。そう言えば、知床半島沖で起こった観光遊覧船の沈没事故、あれから2ヵ月以上が経ちニュースでも殆ど聞かれなくなったが、未だに安否不明者が多く残っている。残された家族たちの悲しみは消える事なく知床の海に今も漂っているに違いない。